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時には潜水艦の様に

1 :-:02/03/19 09:55 ID:quwH8Dbo
沈めておいてくれないか

2 :ネルソン提督:02/03/19 10:02 ID:J8j7lyz3
原子力潜水艦シービュー号

3 : :02/03/19 11:56 ID:5Ih3Xz36
急浮上↑

4 : :02/03/19 12:59 ID:PRpMGW8N


5 : :02/03/19 13:00 ID:bpX9qTQp


6 :从〜‘. 。‘从 ◆daYayAzE :02/03/19 17:10 ID:ecEQM0Ye
从〜‘. 。‘从と

7 :-:02/03/20 05:07 ID:lLCferUi
>>3
放置しといてくれないか

8 :TENナンバーズ・からっと:02/03/20 10:24 ID:4C0r56e9
イイ具合に沈んだ様なんで…。

ここんとこ暇なんで小説書きたいと思います。
題名は「梨華ちゃんとの日々」で行きます。
青春をテーマとした話なんで
恥ずかしいからageないでください。
不定期でだらだら行きます。

9 :music all night:02/03/20 10:25 ID:4C0r56e9
あたしと梨華ちゃんは一応親友と言うことになっている。
年は違えど幼馴染とゆう奴であり家が隣同士であることもあって
幼馴染にしてはまぁまぁ仲良くやっている方だと思う。
梨華ちゃんはいってみれば典型的なお嬢様タイプであり
致命的な程の世間知らずでもあった。
そのくせ致命的な程の負けず嫌いでもあって
特にあたしに対してはいつもお姉さんぶっていた。
つまんない事でも梨華ちゃんにかかれば
何でも自慢の材料になったし
何でも言い合いの材料になった。

10 :music all night:02/03/20 10:26 ID:4C0r56e9
第一話。

11 :music all night:02/03/20 10:28 ID:4C0r56e9
昼休み。
あたしは教室でファッション誌を読んでいた。
丁度お小遣いが入ったばっかだったので新しい服が欲しかった。
それも渋谷とかでしか売ってないようなおしゃれな奴をだ。
でも雑誌に載っている服はどれも高い上にあたしには似合いそうもない奴ばっかりだった。
実際に店に行って探そうかとも思ったがあたしはそういう所に対してまるで疎かった。
──結局地元で買うしか無いか…。
そんな溜息をつくあたしに同じクラスの後藤さんが声をかけてきた。
「よっすぃ〜何見てんの〜。」
後藤さんは何故かあたしの事ををよっすぃと呼ぶ。
後藤さん曰く「よっすぃって感じがした」らしい。
万事その様に良くも悪くも本能的な行動をとる後藤さんは
不良だとか馬鹿だとか言われクラスでは浮きまくっていたがあたしとは何故か仲が良かった。

12 :music all night:02/03/20 10:31 ID:4C0r56e9
丁度良かった。後藤さんならきっとこういうの詳しいはず。
あたしは雑誌を見せる様に軽く前に突き出してから聞く事にした。
「後藤さん服の店とか詳しい?」
「良く行くトコはあるけどね〜。数はあんまり知らないや。」
「じゃあ今度連れてってよ。」
あたしは本当に軽い気持ちで言った。後藤さんはちょっと考える様に首を傾げるとこう言った。
「じゃあさ、今日行こうよ。今日ならヒマだし。」
あたしはちょっとだけ迷ったが首を縦に振った。

13 :music all night:02/03/20 10:34 ID:4C0r56e9
学校が終わるとあたし達は制服のまま買い物に向かった。
繁華街を軽く外れた細い道。レコード屋の入ってるビルの地下。
後藤さんの後を付いて狭い階段を降りて行く。
壁には物凄い落書きと共にボロボロのチラシの様なものが一杯貼られている。
開けっ放しの黒い分厚いドア。
やたら狭い入り口を入るとそこはまるで別世界のようだった。
服屋とは思えないほどガンガンにかけられた音楽。絶え間無いバスドラが内臓を直撃する。
音楽と言うより振動があたしの脳を揺らして行く。
後藤さんは全く気にならないらしくハンガーを手にしては「あ〜これいいじゃん」などと言っている。
ずらりと並んだ服達はどれも大人っぽくてクラブとか行くような人達が着るような服だった。
なんだか物凄く場違いな気がしてあたしはお気に入りを探す余裕も無くぼぅっと立ちすくんでいた。
頭のなかで迷路に迷い込んだ女の子を想像していた。
その女の子の顔は何故か梨華ちゃんそっくりだった。

14 :music all night:02/03/20 10:36 ID:4C0r56e9
「よっすぃ〜これ似合うよ〜。」
あたしを現実に引き戻したのはそんな声だった。後藤さんはあたしに一着の服をあてていた。
いつのまにか近くにいた店員さんにあろう事か同意を求め出している。
「これ〜。似合いますよねぇ?」
スキンヘッドの店員さんはとっても不気味な笑顔でそれに答えてくれた。
もう緊張の限界だった。あたしはその服を受け取ると自分でレジまで持って行った。
財布から一万円を出して服と一緒に置いた。
値札がちらっと見えたが意外と安かった。
そして値札も見なかった自分に気がついて心の中でちょっと笑った。
「お客さん」
あたしは自分が呼ばれた事に気付くとちょっと跳ねた。
見ると先程の店員さんがあたしに向かって何かを突き出していた。
「お釣りですよ」
手汗がばれないようにそれを受け取った。
服を包んでもらうまでの時間はとても長く感じた。
後藤さんの「絶対似合うよそれよっすぃ〜」という声を尻目にあたしから先に階段を上がって行った。
地上の風は本当に本当に気持ち良かった。

15 :music all night:02/03/20 10:37 ID:4C0r56e9
家に帰るとあたしは袋から今日の戦利品を取り出した。何故か凄く誇らしげな気分だった。
黒いレザーっぽい素材のノースリーブ、さっそく着てみる事にした。
下には持ってる中で一番大人っぽいと思われる黒系のパンツを合わせる。
鏡に映ったあたしは自分でゆうのも何だがなかなかのもんだった。

袋にはあとイベントの告知されたカードっぽいチラシが何枚か入っていた。
その中で一番カッコよさそうなのを選ぶと壁に貼る事にした。
友達と撮った写真や気に入った絵葉書なんかの間にポツンと貼られたその黒いチラシは
いかにも場違いって感じだったけどあたしはとっても満足だった。

その時下から母さんの大声が聞こえた。
「ひとみー、梨華ちゃんがきてくれたわよー!」
この格好を見たら梨華ちゃんなんて言うだろう?
とっても素晴らしい思いつきの様に思えてあたしはぞくぞくした。
「あがってもらってー!」

16 :music all night:02/03/20 10:40 ID:4C0r56e9
梨華ちゃんは部屋に入るなり早速眉を八の字にしていた。
「どしたのひとみちゃん、その格好?」
「いやぁ買い物行ったんだ、今日。それよりどしたの?」
「別に。ただ暇だったから。」
そういうと梨華ちゃんは部屋中を見渡す様にしながらベッドに座り込んだ。
あたしを余り見ないようにするその素振りは余りに見え見えでちょっとおかしかった。

梨華ちゃんの動きがちょっと止まった。さっき貼ったヤツに気付いた様だ。
「何これ?」
「今週の日曜さ、イベントがあるらしくて、友達に誘われたんだよね。」
あたしは何となく嘘をついていた。頭には後藤さんの顔が浮かんでいた。
「ひとみちゃんもクラブとか行くんだ。」
何故かちょっとカチンと来た。勿論「も」の部分にだ。
「た・ま・に。梨華ちゃんも結構行ったりすんの?」
「昔ね。そーゆー友達が何人かいてさ。良く一緒に行ったりしてた。」
「じゃあ一緒に行く?このイベント。結構盛りあがるらしいよ。」
どうだ。幼馴染にハッタリが効くと思ったら大間違いだ。
しかし、大間違いだったのはあたしも一緒だったらしい。
「いいよ、日曜日ね。丁度空いてるし。」
あたし達はいつしか睨み合う様に喋っていた。

こうして何故かあたしは梨華ちゃんとクラブに行く羽目になってしまった。

17 :music all night:02/03/21 11:44 ID:f7IlRMHj
実際考えれば考えるほど納得がいかなかった。梨華ちゃんがあんな意地なんて張るからだ。
そもそも一体どうなるんだろう?自慢じゃないがクラブなんて行った事もない。
ましてや一緒に行く相手があの梨華ちゃんだ。頼りになる筈もない。
あんな事言ってたけどどうせ初めてに決まってる。
日曜を想像するだけで泣きたくなった。

あたしは次の日学校で寝ている後藤さんを叩き起こした。
こうなったら頼りになるのは後藤さんだけだ。
「あ、日曜ムリ。ごめんね約束あるんだぁ〜」
あたしの唯一の希望は脆くも崩れ去った。
しょうがない、あたしは最後の賭けに出ることにした。



18 :music all night:02/03/21 14:29 ID:/dilGQ8J
その晩あたしは部屋に梨華ちゃんを呼び出した。
梨華ちゃんの部屋でも良かったんだけど本人曰く「最近掃除してないから」汚いらしい。
いつもの様にベッドに座った梨華ちゃんに対しあたしは出来るだけ申し訳なさそうな声を出した。
「日曜の件なんだけどさ」
「何か誘ってくれた友達が急に行けなくなっちゃったらしくてさ〜」
あたしはそこで言葉を切った。梨華ちゃんだってホントは行きたくないに決まってる。
予定では

梨華ちゃん「じゃあしょうがないね、中止で」
あたし  「ごめんねぇ〜ほんと」  
梨華ちゃん「ところでさ…」

となるはずだった。



19 :music all night:02/03/21 14:30 ID:/dilGQ8J


「じゃあしょうがないね。あ〜あ久しぶりに行きたかったのにな〜」
「どこに?」
「クラブ。」
「行きたいの?」
「だって中止なんでしょ?」
「梨華ちゃんがどうしてもって言うなら二人で行こうよ」
「ひとみちゃん何?行きたい?」
「あたしも最近行ってなかったからさ、行きたいんだよね」
「そうね〜別に付き合ってあげてもいいけど」
「行きたかったんじゃないの?」
「行きたいよ、じゃあ決定ね、日曜!」
「決定ね」
「ところでさ…」

梨華ちゃんが帰ると同時にあたしはベッドに突っ伏した。
あたしの馬鹿。
梨華ちゃんの馬鹿。


20 :music all night:02/03/21 14:32 ID:/dilGQ8J
あたしの心とは裏腹に日曜はあっという間にやってきた。
朝起きて日曜だって気付いてうんざりしたのは多分生まれて初めてだ。
ベッドの中であたしは問題点をひとつひとつ検証して行く事にした。
不安を取り除くには安心すること。これが一番だ。

ひとつ、初めてのクラブって事であたしはかなりビビっている
ひとつ、一緒にいく人も多分初めてなのでなんか場違いになりそうだ
ひとつ、よく考えたらどこで何のイベントかもよく解らない……!?

日曜の朝に気付くなんてあたしは馬鹿か?

取りあえず簡単な地図だとか時間だとかはあの黒いチラシに載っていた。
一安心したあたしは最初の二つを検証する事にした。
取りあえず後藤さんに前もって学校で大体の事は聞いておいたが不安は拭いきれない。
答えが見付からないまま時間が来た。
こないだの服に着替えメイクもそれっぽく見える様に念入りにした。
鏡に映った自分をみるとちょっとだけ勇気が出た。
チャイムが鳴った。梨華ちゃんだ。




21 :music all night:02/03/21 14:33 ID:/dilGQ8J
梨華ちゃんもどうやらかなり力を入れてるらしくドアを開けた瞬間のあたしはかなりびっくりした。
半端じゃなく濃いアイシャドーに毒々しいというよりは毒そのものと言った口紅。
カワイイ系のピンク色のジャケットが今日に限っては何故かド派手に見えた。
あたし達はそのまま玄関でしばらく無言でみつめあうように立ち尽くした。
やがて正気に返るとお母さんに気付かれる前に急いで家を出た。

後藤さん曰く
「始まってすぐはあんまり盛りあがってないからちょっと経ってから行った方がいい」
との事だったのであたしはそれを梨華ちゃんに伝えた。
梨華ちゃんはあたしの話などまるで耳に入ってないみたいだった。
電車の中では二人とも無言だった。
時計を見ると九時だった。


22 :music all night:02/03/21 14:34 ID:/dilGQ8J

あたしは自慢じゃないが方向音痴であり
無意識に着きたくないと言う気持ちが作用したのかもしれない。
地図を手掛りにやっとの事でそのクラブを探し当てたときは十時を回っていた。
どうやらイベントはもう始まっているらしい。
入り口には別人種の様なファッションの方々がたむろっていた。
梨華ちゃんはあたしの服の裾を掴んだまま動かなかった。
ええ、こうなりゃやけだ。
あたしは無言のまんま梨華ちゃんの手を引くとその中に飛び込んで行った。

出来るだけ平静を装って入場した。
それでもスタンプが手汗で滲んだ。
エレベーターを出るとすさまじい轟音があたしの聴覚を直撃した。
そのままロッカーが立ち並ぶ細い道を抜けるとそれは内臓にまで響き出した。
視界が開ける。
音と光の洪水。
ステージ上からDJが次々と繰り出す轟音はこの間の店とは比べ物にならなかった。



23 :music all night:02/03/21 14:35 ID:/dilGQ8J
確かにそのイベントは盛りあがっていた。
人の波の中であたしはいつのまにか梨華ちゃんとはぐれていた。
そしてその事など忘れていた。
廻りの人達が叫ぶのに合わせてあたしも叫んでいた。
うねる轟音に合わせて手を振り上げればそれに続いた。
時間の感覚すらそこには無かった。
熱気のせいで麻痺しちゃった感情が確かにあった。

やがてMCの人が何か叫んだと思ったら
ステージ上にマイクを持った人達が出てきた。
これまで以上の歓声と共に響く爆音。
初めて生で聞く「ラップ」はまるで剃刀の様にあたしの聴覚を切り裂いた。

楽しかった──そうかもしれない。
実際あたしは色んな物に酔っていた。
体はいつのまにか勝手に踊る様に動いていたし
つまんない緊張なんかはどこかへ吹っ飛んでいた。

隅っこの方でぽつんと佇んでいる梨華ちゃんを見つけるまでは。



24 :music all night:02/03/21 14:36 ID:/dilGQ8J
梨華ちゃんはやっぱり眉を八の字にしながら
何故か足だけをリズムを取ってるみたく控えめに揺らしていた。
それだってとっても照れくさそうだった。
何だか吹き出しそうになったけどがまんした。
あたしは踊るのを止めてしばらくそんな梨華ちゃんを見ていた。
やがて梨華ちゃんと目が合った。
ほっとした様に近付いてくる梨華ちゃんに誰かがぶつかった。
不意を突かれて倒れ込む梨華ちゃん
それを振り返るいかにも邪魔くさそうな表情。
汗が急激に冷えて行った。
あたしは倒れているその手を掴むと驚く梨華ちゃんを引きずる様にしてエレベーターへ向かった。



25 :music all night:02/03/21 14:37 ID:/dilGQ8J
いつもとは違う人波を抜けて駅へと戻って行く。
冷たい風がこの間みたいにあたしの体を冷やした。
やがて駅に近付くと人波は見慣れたそれに戻って行った。
道行く人があたし達を振り返る。
あたしはその全員を睨み返した。
梨華ちゃんの汗でボロボロに溶けたメイクは確かに化け猫みたいでちょっと笑えたけど
きっとあたしも似たようなもんなんだ。

終電も間近のホームはサラリーマン達でごった返していた。
満員電車を想像してちょっとうんざりした。
駅構内のトイレで顔を洗おうとして
あたし達はずっと手を繋いでいた事に気が付いた。
梨華ちゃんが初めて笑った。
あたしも一緒になって笑った。
手を離すとそこだけ汗まみれで気持ち悪かった。



26 :music all night:02/03/21 14:37 ID:/dilGQ8J
家に連絡をいれると携帯の向こうですごい怒鳴り声が聞こえた。
何だか小さい頃を思い出してあたし達は顔を見合わせてまた笑った。
──今から帰るよ。
それだけ言って電話を切った。
電車はやっぱり満員だったし駅から歩いて帰んのはだるかったけど
あたしと梨華ちゃんは何かずっと嬉しそうにしていた。

「ねぇ、ひとみちゃん、あたしホントはクラブなんて行った事なかったんだ」
「知ってたよ」
「やっぱりばれてたんだ」
「まぁ、あたしも初めてだったんだけどね」
「ふふ、また行こうか?」
「行こうかな、梨華ちゃんとは二度と行かないけどね」

あたしはそう言うと、八の字になった眉を見てまた笑った。
半分しかない八の字はいつもよりずっと寂しそうに見えておかしかった。


27 :music all night:02/03/21 14:38 ID:/dilGQ8J
第一話終了。

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