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やい!ジャニーズ!漏れを使え!

1 : :02/04/11 03:37 ID:wOJxW6qg
漏れ、はっきし逝ってめっちゃイケメソやねん。
漏れを使わんと後悔すんで、ほんま

2 :ななしじゃにー:02/04/11 03:39 ID:???
写真UPすれよ

3 :ななしじゃにー:02/04/11 03:54 ID:???
おまえがすれ!

4 :ななしじゃにー:02/04/11 05:24 ID:???
最近駄スレがよく立つなぁ。春厨最後の悪あがきか。

5 :イケメン:02/04/15 07:43 ID:4Aaru7Fk
いや、俺を使え!
お願いします。

6 :ななしじゃにー:02/04/15 08:03 ID:???

     ∧,,∧
    ミ,,゚Д゚彡  おすぎとピーコのどっちが兄で
    (ミ   ミ)   どっちが弟なのかわかるのか?
     ミ   ミ
     ∪ ∪

7 :ななしじゃにー:02/04/15 17:42 ID:???
おすぎが弟。

8 :ななしじゃにー:02/04/16 01:46 ID:???
mL +ハロー茄子男でーす
│  lllllllllll  +    
 \(´∀` )   (´⌒(´ (´⌒(´
  │   │\  (´⌒(´ (´⌒(´ (´⌒(´
  │   │/ ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
  ├──┤○  
  /    │
 │     │    (´⌒(´  
 ◎    ◎≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
           (´⌒(´⌒(´⌒(´(´⌒(´(´⌒(´;;  スゥイィィーーーとな

9 :ななしじゃにー:02/04/16 01:59 ID:???
    ∧ ∧         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ̄ ̄( ゚Д゚) ̄ ̄|   <  寝る!
|\⌒⌒⌒⌒⌒⌒\   \
|  \           \    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
\  |⌒⌒⌒⌒⌒⌒|
  \ |_______|

10 :ななしじゃにー:02/04/16 21:43 ID:???
おやすまなさい。

11 :ななしじゃにー:02/04/16 21:45 ID:???
mL +ハロー高視聴率男!茄子男でーす
│  lllllllllll  +    
 \(´∀` )   (´⌒(´ (´⌒(´
  │   │\  (´⌒(´ (´⌒(´ (´⌒(´
  │   │/ ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
  ├──┤○  
  /    │
 │     │    (´⌒(´  
 ◎    ◎≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
           (´⌒(´⌒(´⌒(´(´⌒(´(´⌒(´;;  スゥイィィーーーとな

12 :イケメン:02/04/22 15:55 ID:TXaPaNWE
いや、漏れを使え

13 :名簿:02/05/18 23:40 ID:f8NauH6A
1.相葉雅紀     12.堂本剛
2.井ノ原快彦    13.長瀬智也
3.植草克秀     14.長野博
4.大野智      15.錦織一清
5.岡田准一     16.二宮和也
6.国分太一     17.東山紀之
7.近藤真彦     18.松岡昌宏
8.坂本昌行     19.松本潤
9.櫻井翔      20.三宅健
10.城島茂      21.森田剛
11.堂本光一     22.山口達也

14 :◆JWHiOyJ6:02/05/18 23:42 ID:f8NauH6A
この歳になって、こんなことに巻き込まれるなんて。
近藤は小高い丘を登りながら苦笑した。
世間的には、この歳というほど自分は老いていない。
しかしそれでも事務所の後輩たちよりはずっと年長だった。
十分に生きた、と言っていい。
丘を登りきるとひとつ息を吐く。
右に民家の影が見えたが、そちらに向かうつもりはない。
左手に下げたボストンバッグを右手に持ち替え、ついでに肩に乗せる。
背後には出てきた校舎があった。
平屋立ての木造で、なんだか懐かしい感じすらする建物に、
おそらく自分は戻ることはない。
もう一生。
一生…
「もうちょっと、生きたかったかな」
苦笑とともにつぶやいた言葉は、本心だった。

遠くで銃声が響いた。

15 :◆JWHiOyJ6:02/05/18 23:43 ID:f8NauH6A
頭に鈍痛を覚えて長瀬は目を覚ました。
二日酔い…? 昨夜飲んだっけ…?
不確かな記憶を呼び覚まそうと体を起こすと、そこは見なれない部屋だった。
「教室…?」
懐かしい。反射的にそう思う。
視界に飛びこんできたのは、部屋の隅に寄せられた机と椅子。
背景の壁は掲示物を貼れるようなコルクボードになっている。
そのまま目を転じれば、右手には窓があり、振り返ると黒板があって、教卓が…
「あ、社長」
教卓には見覚えのある顔があった。事務所の社長。
「ん〜…」
すぐそこで上がった声に目をやると、リーダーが寝返りをうつところだった。
「リーダ〜、起きてくださいよ」
とりあえず起こしてみる。
「なんや…? ながせ…?」
起き抜けの掠れた声が普段より年寄りっぽくて長瀬は笑った。
その笑いを遮るように、声が響く。
「はい、じゃあこれでみんな起きたわね」
パンパン、と手を叩く音がして、そちらを見れば社長の隣に副社長が立っていた。
言われて改めて教室を見まわすと、そこにはたくさんの知った顔がある。
メンバー、光一、つよちゃんもいる。あ、東山さんだ。少年隊に…V6に、嵐。
あれ? マッチさんまでいる。なんで?
長瀬が首を傾げたとき、福社長が言った。
「今日はこれから、みんなに殺し合いをしてもらいます」

16 :3 ◆JWHiOyJ6:02/05/18 23:46 ID:f8NauH6A
「はぁ?」
声をあげたのは1人や2人じゃなかった。
もちろん長瀬も思いっきりバカっぽい声を出してしまった。
殺し合い? なにを言ってるんだ。
「あんまり時間がないから手短に言うわね。
私も社長も、もうけっこう歳とったし、事務所のサイズを小さくしようと思うの。
簡単に言うと、所属するタレントを減らそうってこと。
下から…ジュニアからデビューさせたい子もいるし、正直、上がつまってる感じなのよね。
でも全員殺しちゃうのもなんだから…誰か1人くらいは残してもいいかな、と思って。
だから、少年隊、TOKIO、V6、KinKi Kids、嵐で殺し合いをしてもらって、
生き残った子を1人だけ残すことにしたの。あ…と、マッチもいたわね」
そこで思い出したように福社長が言って、みんなの視線はマッチさんに集まった。
マッチさんは…ひどく緊張したような、ぎこちない表情をしていた。
それを見て不意に長瀬は我に返った。殺し合い? なにを言ってるんだ。
マッチさんも、なにそんな怖い顔してるんですか。
言おうとしたとき、遮るように左手から声がした。
「SMAPがいないのは、なんでですか?」
松潤だった。窓際に座って、まっすぐ副社長を見ている。
「彼らはいちおう、今のとこウチの稼ぎ頭だから…。
私は入れようと思ったんだけどね、まぁいろいろあって。だから今回はこのメンバー」
今回は、ってなんだよ。次回もあんのかよ。
「殺さなくても、普通に解雇すればいいんじゃないですか?」
次に手を挙げて発言したのは二宮だった。
嵐、すげーな。長瀬はそんな場違いな感想を抱いた。
こんなわけわかんない状況で、ふつーだし。なんか冷静っぽいし。

17 :4 ◆JWHiOyJ6:02/05/18 23:48 ID:f8NauH6A
「ダメよ」
二宮の問いに、福社長は即座に返した。
「なんでですか?」
「私がお金と愛情かけて育てた子を、よその事務所にとられたりしたら嫌だもの」
ニッコリ笑った副社長の顔を見て、急に背筋が凍る。
…もしかして、本気…なのか?
部屋の温度が下がった気がして、長瀬は自分の体を抱いた。
「ながせ…」
小さな声で呼ばれ、ついでに服の裾を引かれてそちらを向けば、
副社長を凝視したまま固まったように動かないリーダーがいた。
「ながせ」
なに、と聞き返すより先に、副社長の言葉が続く。
「ルールを説明するわね。ここは無人島で、あなたたち以外に人はいません。
建物や民家、灯台なんかがあるけど、
長い間打ち捨てられてたから中はボロボロだと思うわ。
周囲は海に囲まれてるから、逃げようとしてもムダ。
泳いで渡れる距離じゃないし、
それ以前に海に入ると首輪が爆発して頭ふっとんじゃうから、気をつけてね」
くびわ。
言われて首を触ると、そこには確かに金属製の首輪がはまっていた。
なぜ今まで気づかなかったのだろう。固い、冷たい感触。
横を向くと、相変わらず固まって動かないリーダーの首にもはまっている。

18 :5 ◆JWHiOyJ6:02/05/18 23:49 ID:f8NauH6A
「その首輪には探知機と装置式の爆弾がついてます。
海や、これから発表する立ち入り禁止区域に入ると爆弾が爆発しちゃうから。
自殺したくない人は気をつけること。
時間が経てば立ち入り禁止区域は増えます。つまり行動範囲が狭まるのね。
新たな立ち入り禁止区域は島内放送で流すから、聞き逃さないように。
あとで地図を配るから、それを見ながら動いてね。
制限時間は24時間。つまり、明日の夕方6時まで。
そのときまでに残り1名になってなかったら、
該当者ナシってことで全員こっちで殺しちゃうから。
つまりちゃんと、残りの全員を消して生き残らないと助からないからね。
武器はこれから渡すこのバッグの中に入ってます。
名前を呼ばれたら1人ずつ前にきて、バッグを受け取って散らばること。
わかった? なにか質問ある?」
すらすらと説明された言葉を、自分は今ここで反復することができるだろうか。

19 :6 ◆JWHiOyJ6:02/05/18 23:51 ID:f8NauH6A
呆然としたまま長瀬は教室を見回した。
そこには同じようにきょろきょろしているもの、なにか考え込んでいるもの、そして…
「社長」
声をあげて立ちあがったのは、東山さんだった。
「…こういう冗談…」
そこで軽く笑って言葉を切る。
「冗談やめてくださいよ。殺し合いだなんて。そんな…ねえ?」
肩をすくめて皆に同意を求める東山に応じて、数名からくすりと笑い声が起こった。
「ジャニ…」
ばぁん。
鼓膜を振るわせたのは、文字にするとそんな間抜けな音だった。
続いて、ばらばらとなにか雨が降るかのような音がする。
どさり。
「う、うわぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!」
悲鳴を上げたのは誰だったろうか。
前のめりに倒れた東山の体には…頭部がなかった。
「ユー、ちょっと、邪魔になってきたんだよ」
社長の声がした。

【東山紀之死亡:残り21名】

20 :完結を目指すバトロワ ◆JWHiOyJ6:02/05/18 23:59 ID:f8NauH6A
今夜はここまでです。
先人の方々には敵わないと思いますが、
完結目指して頑張るのでよかったら読んでください。

21 :ななしじゃにー:02/05/19 00:24 ID:t87uX.2.
バトロワスレが3つも。どれも面白くて嬉しすぎ。
JWHiOyJ6さん(なんとお呼びしてよいのやらw)がんがって!楽しみにしてます。

22 :ななしじゃにー:02/05/19 00:24 ID:pxmljypg
(・∀・)イイ!
がんがってください。続き楽しみにしてます。

23 :ななしじゃにー:02/05/19 00:25 ID:TEfeoOS.
ヒィ〜〜〜 ジャニメリ登場してる!(恐
その時点で何より背筋が凍る思いです・・・(w
完結目指して頑張って下さいね。

24 :ななしじゃにー:02/05/19 00:33 ID:UGSHCL52
素地図抜いてマッチさんが入ったんですね。
続き楽しみに待ってます。がんがってください。

25 :ななしじゃにー:02/05/19 00:53 ID:70/ssaHU
殺しあいの理屈づけが納得です。期待してますよぉ〜。

26 :ななしじゃにー:02/05/19 01:18 ID:ZWBYxmjM
またまたニューヴァージョンが。
勢いのあるお話でこれからが楽しみです。
ジャニメリ出てきてるし、微妙にリアルでコエー(藁
完結目指して頑張ってくだせぇ。

27 :ななしじゃにー:02/05/19 01:34 ID:Y1cqYCno
滝とスマ兄さん方がいない時点でリアルです・・・(泣
コ、コエーー

28 :ななしじゃにー:02/05/19 01:34 ID:xoSUT0OA
マッチさんが入っててジャニメリまで( ̄ー ̄)ニヤリ

29 :ななしじゃにー:02/05/19 02:05 ID:vJdhPivE
JWHiOyJ6さん、がんがってください。
そしてマッチがんがれ。

30 :ななしじゃにー:02/05/19 02:48 ID:AnqdHPL6
本当に納得できる理由ですね。
となると自担には頑張ってほしいけど・・・無理そうだ(w
個人的にジャニメリのキャラに注目してます。頑張ってくださいね〜

31 :ななしじゃにー:02/05/19 03:45 ID:HEpzgBl2
ところで、トリップだと呼びにくいのは私だけでしょうか。
代打屋さんやパニックさんみたいに「完結さん」とか呼ばせていただけませんか?

32 :7 ◆JWHiOyJ6:02/05/19 05:11 ID:DOmuMk6o
カタカタカタカタカタカタカタカタ…
小さな音がする。見なくてもわかる。それはリーダーが震えて立てる音だ。
「言い忘れたけど、首の爆弾はこっちでも操作して爆発させることができるの。
だからあんまり不適切な行動をとったら、殺される前に死んじゃうからね?」
副社長の声の調子は、まったく変わらなかった。
だから長瀬は信じられなかった。そこに東山が死んでいることを。
芝居…? SFX? 特殊効果?
ドラマや映画で見たいろんなシーンを思い出してそんなことを考えてみるけど、
強く漂う鉄分の匂いと生臭さが全てを事実だと認識させようとする。
死んだ? 東山さんが? 死んだ? 死んだ?
まさか。まさか。まさか、まさか、まさか、まさか…!!

33 :8 ◆JWHiOyJ6:02/05/19 05:12 ID:DOmuMk6o
「…っ」
「はい、じゃあ順番に呼ぶわね。相葉雅紀くん」
声帯を振るわせた絶叫は、音になる直前に止められた。
視界の隅でゆっくりと立ちあがったのは、名前を呼ばれた相葉だった。
相葉。ドラマでも共演した、後輩。真っ白な顔をしている。相葉。
ぎこちなく前に進んだ相葉は、腕を伸ばしてボストンバッグを受け取る。相葉。
呼びとめたかった。
行っちゃダメだ。おまえが行ってしまったら、始まってしまう。
このゲームが、始まってしまう。
「――――――」
しかし思いは声にならず、相葉は開かれたままだった教室のドアから出て行った。
「次、井ノ原快彦くん」
「…はい」
しばらく経って呼ばれた井ノ原は、ヒザを手で支えながら立ちあがった。
「ながせ…」
ささやくようなリーダーの声がしたけれど、
それが自分を呼ぶ意図で出されたものでないことはわかった。
言葉を失った長瀬と同様に、城島もそれ以外の言葉を失っていたのだ。

34 :完結を目指すバトロワ ◆JWHiOyJ6:02/05/19 05:13 ID:DOmuMk6o
今夜は更新できないので早朝うぷです。

>31
はい、完結でいいです。
そう呼ばれることで自分にプレッシャーをかけていきたいと思います(w

35 :ななしじゃにー:02/05/19 14:44 ID:Y1cqYCno
がんがれー!!>完結さん

36 :9 ◆JWHiOyJ6:02/05/20 23:13 ID:LQ94Wz.k
パーン。
音がしたのは、大野がまだ廊下から出口に辿りつく前だった。
……銃声?
とっさに思ったのは、今出てきた教室で誰かがまた殺されたのではないか、ということだった。
しかし違う。音は明らかに、この先からした。
大野は足を止め、バッグを開ける。
武器を。
建物から出てくるところを狙っている敵にどれだけ有効かわからないが、
自分の身を守らなければならない。
かつ。冷たい感覚を指先に覚えて取り上げると、それはただの小瓶だった。
違う。なにか武器になるもの。
バッグを漁ったが、薄暗い廊下で中はよく確認できない。
目を凝らした限りではペットボトルに小瓶、小さな箱…カロリーメイト。
懐中電灯にたたまれた紙…恐らく地図。
武器なんて、ないじゃないか!
手違いだろうか。教室に取って返し、聞いてみようか。
しかしその考えは、さきほどの東山の姿を思い出して消えた。
東さん…東さんがなにをした? ちょっと言っただけだ。
それなのにあっけなく死んだ。殺されてしまった。
教室に戻ることはできない。進むしかない。
息を止めて、大野は覚悟を決めた。頭の中でこの先をシミュレートする。
この先の出口を出て、すぐ右に走ろう。物陰を探してそこに飛びこむ。
物陰がなかったら…校舎をぐるりと回って、死角に入る。
よし。
バッグのファスナーを閉め、脇に抱える。
大野は深呼吸をした後、走り出した。

37 :10 ◆JWHiOyJ6:02/05/20 23:13 ID:LQ94Wz.k
井ノ原は声を失くして立ちすくんでいた。
茂みをかきわける音にハッとして振り向くと、そこには去っていく相葉の後姿があった。
「…あいば…?」
漏らした声は、自分自身でも聞き取れるかどうかのごく小さな音量だった。
視線を転じると、そこには倒れた植草の体がある。
なにが起こったのか、まだよくわからなかった。
校舎を出て、日の暮れた薄暗がりの中、とりあえず前方の茂みに向かって歩き出した。
木陰に立ったのは、大した考えがあったわけじゃない。
状況が整理できず、とりあえず立ち止まって考えようとしたのだ。
そして、音がした。
驚くほど大きな音。
「うわっ」
植草くんの声。
ドサリ。
それは、ついさっき、教室の中で聞いたもの。
人間が倒れる音だ。
いま、なにが、おこった…?

38 :11 ◆JWHiOyJ6:02/05/20 23:14 ID:LQ94Wz.k
次に我に返ったのは、校舎から猛ダッシュで大野が飛び出てきたからだ。
とっさに身構えたが、大野はこちらに気づかず、走って左手に消えて行った。
大野も聞いたのだ。今の銃声を。だからあんなに走っている。
殺されないために。
その瞬間、井ノ原は全てを理解した。
慌てて自分のボストンバッグを開ける。ぱっと見、銃や武器になるものはなかった。
植草を見ると、もう動かない。
かすかに呻き声が聞こえる気がしたが、定かではなかった。
目の届く範囲に相葉がいないことを確かめ、井ノ原は走った。
走って、茂みを出、植草のバッグをひっつかむ。
そしてそのまま、大野が消えた方向とは逆に向かってダッシュする。
こどものときのかけっこ以上に、夢中で走った。

39 :12 ◆JWHiOyJ6:02/05/20 23:14 ID:LQ94Wz.k
相葉は、固まった指をゆっくり動かし、引鉄から手を離した。
植草が死んだかどうかは確認していないが、恐らく致命傷だろう。
「あんがい銃って、かんたんに撃てるもんなんだー」
もっと難しいかと思った。射撃の練習とかしないと当たらないものかと。
右手には、黒い銃。

40 :13 ◆JWHiOyJ6:02/05/20 23:16 ID:LQ94Wz.k
相葉はずっと、冷静だった。東山の死を見る前から、これが現実で、
福社長が言っていることは嘘じゃないと分かっていた。
自分にはそういう、勘みたいなものがある。
本能的に、相手が本気かどうかを嗅ぎ分けられる、勘のようなものが。
話を聞いてまず思ったのは、自分に人が殺せるだろうか、ということだった。
生き残れるか、ではなく、人が殺せるか、と。
答えはYESだった。
建物を出て、渡されたバッグを開けると出てきたのは銃だった。
使い方ならわかる。なにかのマンガで読んだ。
マガジンを入れ、セフティを解除するとずしりと重みが手にかかった。
自分に人が殺せるだろうか。
YES、と判断した自分を試したくて、ちょうど出口から出てきた植草を撃った。
狙いは胴体。足を肩幅に開き、体重を落として両手で銃を支える。
耳がマヒしそうな音をたてて放たれた弾丸は、植草の命を奪った。
自分には人が殺せる。
それを確認した相葉は、まっすぐに歩き出した。

41 :完結を目指すバトロワ ◆JWHiOyJ6:02/05/20 23:19 ID:LQ94Wz.k
今夜はここまで。
たくさんのレスありがとうございます。
9で改行多過ぎ警告(重なるとアク禁らしい…)をくらったので
短めのでちまちま更新していきたいと思います。

42 :ななしじゃにー:02/05/21 00:18 ID:UHcRnHOw
どこのバトロワも鯛は早く死ぬなあ・・・と思いながら読んでる鯛担です(w

43 :ななしじゃにー:02/05/21 00:21 ID:03//5EKE
鯛メンは生かしておくと面白そうだと思う。
特に日記兄さんと干菓子様は…。

44 :ななしじゃにー:02/05/21 00:37 ID:BrE8gyqA
完結さん、更新ありがとう。続き楽しみにしてます。

>>43
感想と要望は違うと思うよん。書き手に任せましょうよ。

45 :ななしじゃにー:02/05/21 00:41 ID:qgpLHIGA
完結さん乙彼です。
ひらの冷静なやる気が微妙でコエー。
続き楽しみにしてます。

46 :ななしじゃにー:02/05/21 01:05 ID:QHFLz1UM
完結さんいい!!
視点が各それぞれに分かれるから担に優しいですね。
すっぱすっぱ更新頑張って下さい。

47 :ななしじゃにー:02/05/21 02:47 ID:9hmRFXNI
完結さん乙です。
ひらが無邪気にヤル気マンマンで素敵です(w
嵐面は何気に冷静タイプが多いのかしら?
続き楽しみにしてます。

48 :ななしじゃにー:02/05/21 18:30 ID:1tHB4xcE
『こどものときのかけっこ以上に、夢中で走った。』
  ↑なんか好き

49 :14 ◆JWHiOyJ6:02/05/21 23:04 ID:.DMNTJCw
がくがくと震える城島の背を叩き、なんとか立ち上がらせたのはちょうど1分前だった。
1分間、長瀬は全身を耳にして銃声を探した。
鳴らないといい。鳴らないでくれ。鳴るな、鳴るな…
祈るようにすぎた1分は、長かった。
「次、堂本光一くん」
けっきょくなにも音はしないまま、次の名前が呼ばれる。
長瀬は大きく息を吐いた。

50 :15 ◆JWHiOyJ6:02/05/21 23:05 ID:.DMNTJCw
この教室に一発の銃声が届いたのは、もうずいぶん前だった。
嵐の大野が呼ばれて出ていった、そのすぐ後に響いた大きな音。
「…あら、やる気になるのが早いわね」
頼もしいこと、とつぶやいた副社長の言葉で、その音が意味することを知った。
誰かが銃を撃ったのだ。誰かを殺すために。
誰が?
その時点で教室を出ていたのはほんの3人だった。相葉、いのっち、植草くん。
その中の、誰かが?
時間的に言って、狙われたのは大野だろう。
誰だ。誰だろう。いったい誰が。
いや、間違いかもしれない。この銃声自体、福社長か、社長がしくんだものかも。
自分たちを疑心暗鬼にさせるために、予め録音しておいたものを流したのかもしれない。
長瀬は無理にそう思おうとした。
だって信じられなかった。相葉、いのっち、植草くん。
誰も、人を殺すような人じゃない。
だけど長瀬は祈った。
特にメンバーの、国分と城島が出て行った直後は全身で祈った。
銃声がしませんように。彼らが撃たれませんように。殺されませんように。
長瀬は既に、この殺し合い―――バトルロワイアルが始まったことを理解していたのだ。
本能で。

51 :-16 ◆JWHiOyJ6:02/05/21 23:05 ID:.DMNTJCw
光一は、その前の城島よりよほどしっかりした足取りで前に進んだ。
「社長…」
福社長からバッグを受け取ると、光一はその隣、
変わらず教卓の椅子に腰掛けている社長の姿を見た。
長瀬には2人の視線が交錯するのがわかった。
なにかを言うかと思った光一は、しかしそのままドアへと向かう。
教室から出る前、光一は振りかえり、部屋の中を見まわした。
光一をじっと見つめていた長瀬と一瞬視線が合う。
しかし光一はあっけないほどのそっけなさで眼を逸らし、そのまま出て行った。
また1分を待たねばならない。
次の名前―――堂本剛が呼ばれるまで。
長瀬は祈った。今までの何倍も、何十倍も強く祈った。
銃声がしませんように。光一の悲鳴が聞こえてきませんように。
銃声がしませんように。光一が無事でありますように。
祈っても、祈っても時間は過ぎず、まるでその1分は長瀬にとって永遠だった。

52 :完結を目指すバトロワ ◆JWHiOyJ6:02/05/21 23:06 ID:.DMNTJCw
今夜はここまで。
さて、長瀬が主役と思われているかもしれませんが、そんなことはありません。
ただでさえ説明的な文が多くなる冒頭で、
細かいことに気が付く人間を一人称に選ぶと文が長くなると思い
末っ子に白羽の矢を立てさせて頂きました。そんな理由ですまん末っ子。

53 :ななしじゃにー:02/05/22 00:06 ID:b8f7v1ZI
完結さん乙です。
殺されませんようにって祈る末っ子、なんかいいなぁ。

54 :ななしじゃにー:02/05/22 21:02 ID:Ux0UTl1o
完結さん乙っす。末っ子が選ばれた理由にちょっとウケてしまいました・・スミマセン(w
メンバーや友達の無事を祈る末っ子に萌え。
五十音順って事は近畿は前後で呼ばれるのか・・・そしてその次は末っ子?
どうなるんだろう。スゴク楽しみでつ。

55 :17 ◆JWHiOyJ6:02/05/22 23:04 ID:HGntunrg
二宮は校舎のすぐそばにある茂みに身を隠していた。
いや、正直に言えば動けなかったのだ。
左手には、僅かな光源を受けて光るジャックナイフ。
銃に比べればなんて弱い武器だろう。
しかし二宮には、触れたこともない銃よりよほど
人の命を奪い得るものとしての実感が強かった。
これを、心臓に刺せば。あるいは、首か、手首の動脈を切れば。
人は死ぬ。
その考えは二宮を支配した。
二宮は自分がこのナイフを振るうところを想像した。
鈍い衝撃。飛び散る血で視界は真っ赤に染まる。
ナイフを持った手は温かい血液にぬめるだろう。
そうしたらもう、動けなかった。
なにか酷く恐ろしい衝動が体を満たし、動くことができなかった。
このナイフを。このナイフを。
このナイフを使えば、自分は人を殺すことができる…

56 :-18 ◆JWHiOyJ6:02/05/22 23:05 ID:HGntunrg
半分自失したようにナイフを見つめていた二宮は、ずず、という音で我に返った。
なにかを引きずるような音。…なんだ?
目を凝らすと、誰かがなにか大きなものを引きずっているのが見えた。
引きずられているのは―――きっと、植草だ。
二宮は既に見ていた。校舎を出たすぐのところに倒れていた死体。
目を半分開けたまま仰向けに倒れた植草の胸のあたりには穴が開いており、
そこから止まらない血がまだ流れ出ていた。
ずず、と音を立て、植草の体が引きずられる。ずず、ずず。
日が暮れた薄暗がりの中、それは徐々に近づいてくる。
逃げなければ。そう思っても体が動かない。
今動けば、茂みの揺れる音で自分がここにいると知らせてしまう。
そうだ。自分はなぜこんなところに隠れたのだろう。
次の人間が出てくるまで、なるべく遠くへ行かなければいけなかったというのに。
…次の人間?
二宮は慌しく頭の中であいうえおを読み上げた。
にのみや、の次は…な、に、ぬ、ね、の、は、ひ…ひがしやま、だ。
違う。
東さんはもう死んでしまった。じゃあその次は?
二宮は目を凝らす。徐々に近づいてくる2つの人影―――1つは地面を引きずられて。
は、ひ、ふ、へ、ほ、ま…松潤? いや、その前にもう1人…
「松にい?」

57 :完結を目指すバトロワ ◆JWHiOyJ6:02/05/22 23:06 ID:HGntunrg
今夜はここまで。と毎回書くのもなんなんで、
その日うぷ分ラストのものには
通し番号の前に“-”をつけることにしました。では。

58 :ななしじゃにー:02/05/23 00:10 ID:iWi7ampo
完結さんありがと。
こんなイイとこで続くなんて…ニクイわ〜(w

59 :ななしじゃにー:02/05/23 01:46 ID:mWCUEGp.
自担の出番がようやく!ワクワク

60 :ななしじゃにー:02/05/23 01:46 ID:mWCUEGp.
ageてシモタ…スマソ。逝ってきます。

61 :ななしじゃにー:02/05/23 03:19 ID:DBrbnWZo
完結さん乙彼様。
死体をひきずる音がコエー。
紫は何故死体をひきずってるんだ?
好意か?悪意か?
気になるぜ〜。

62 :ななしじゃにー:02/05/23 11:47 ID:yZT91U4w
http://music.2ch.net/visual/kako/1008/10089/1008999716.html
http://music.2ch.net/test/read.cgi/visual/1008999716
http://music.2ch.net/test/read.cgi/visual/1020621985/
バトロワ

63 :円導先生の提言!!:02/05/23 15:23 ID:jhTWi4IU
http://www.geocities.co.jp/Foodpia-Olive/3480/

64 :ななしじゃにー:02/05/23 20:37 ID:???
あれ。
本スレどこにいったんだ?
迷子になってしまった。

65 :名無しさんは見た!:02/05/23 20:53 ID:???
代打屋さん(1)
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/jan/1011446873/l50
代打屋さん(2)
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/jan/1019298270/l50
パニックさん
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/jan/1013240074/l50

66 :64:02/05/23 21:23 ID:z5oJF9N8
>65
ありがと。感謝感謝。

67 :完結を目指すバトロワ ◆JWHiOyJ6 :02/05/23 23:37 ID:P/Pf4pVk
移転ビクーリ。ブクマしてたのですが、
一瞬スレごとあぼんされたかと焦りました。
では今夜もがんがって更新。

68 :19 ◆JWHiOyJ6 :02/05/23 23:38 ID:P/Pf4pVk
しかしそれはすぐに違うとわかった。松岡にしては背が低く、ガタイがよくない。
ずず、ずず…
そうだ。だいたい、まだ次の人間は出てきていない。
自分が出てきてどれくらい経ったかはわからないが、
あの出口から次の人間が出てきたのを見た覚えはない。
じゃあ、誰が?
ずず、ずず…
植草を引きずる人間は、もうすぐそこまで来ていた。
後ろ向きだったその人物は、二宮の数メートル先、
植えこみの前で引きずるのをやめると、「ふう」と息を吐いた。
「あ」
多少芝居がかった仕草で額を拭い、振り向いた錦織と
二宮はばっちり目が合ってしまった。
「あー、嵐の…」
指をさして言われ、二宮は反射的に頭を下げる。
「ども…」
二宮です、と言ってから、なにやってんだ、と思う。
まるで緊迫感のないやりとりだった、今のは。


69 :20 ◆JWHiOyJ6 :02/05/23 23:39 ID:P/Pf4pVk
錦織は視線を地面を引きずってきた植草にやり、苦笑のようなものを浮かべた。
「死んじゃったよ、こいつ」
そしてトントン、と腰を叩く。
「もう重い重い。もっと痩せててくれりゃあ担いで運べたのにさ。腰にきちゃった」
俺も歳だなー、と首を回す。
ひとしきり独白したあと、錦織は植草の傍にしゃがみこみ、その目のあたりに手をやる。
まぶたを閉じさせたのだ、と二宮は推測した。
薄暗がりで実際に見たわけじゃないけれど。
「こいつ…嫁さんも、子どももいるのに…」
植草の頬のあたりを指先で撫ぜると、少しだけ、錦織の声が湿った。
泣くのか。二宮はそう思った。
しかし錦織は勢いよく立ち上がると、明るい声で続ける。
「あっというまに少年隊、俺ひとりになっちゃった。長いことやってきたのになー」
まぁもうとうに少年って歳でもなかったけど、とごちた錦織は
不意に険しい顔をして二宮の方を向き、睨んだ。
「俺を殺すか、二宮」


70 :21 ◆JWHiOyJ6 :02/05/23 23:39 ID:P/Pf4pVk
一瞬、二宮は息を止めた。
「…ぇ…」
最初に出した声は、音にならなかった。
「いえ」
だからもう一度、そう言った。
「そっか」
返した錦織は、もう笑っていた。
そして植草の傍の植えこみを指す。
「これ、なんの木かわかるか?」
二宮が答えないでいると、錦織は笑顔のまま言った。
「紫陽花だよ。あじさい」
もうすぐ綺麗な花が咲くよ。
錦織はそう言って笑った。


71 :-22 ◆JWHiOyJ6 :02/05/23 23:40 ID:P/Pf4pVk
その笑顔を直視できず、二宮は不意に目を伏せた。
なぜだろう。泣いてしまいそうだった。
「じゃぁな」
軽く言って手を挙げた錦織が行ってしまいそうになり、二宮はとっさに立ち上がった。
「錦織さん!」
振り向いた錦織は、いつもの顔だった。いつもの、普通の顔。
「あの…ありがとうございました。今まで」
そんな言葉が口から出て、二宮は深く頭を下げた。
お礼を言うほど、自分はこの人と関わりがあったわけではない。
一緒に仕事をしたことも、なにか面倒をみてもらったことも、
とりわけ強く思い出に残っているわけではない。
だけどどうしても、ありがとうが言いたかった。言わずにはいられなかった。
「二宮さー、おまえ生き残ったら、こいつ、ちゃんと墓に入れてやってくれよ」
顔を上げて見た錦織は、やっぱり普段通りの顔をしていた。少し、頬が歪んでいたけれど。
「この島ん中から探すんなら大変だろうけど、こいつはここにいるからさ。
おまえ生き残ったら、こいつちゃんと墓に入れてやって。家族に会わしてやって」
了解の返事は声にならず、二宮は無言で強く頷いた。
「あ、あと、教室にいるヒガシもね」
なんか社長に嫌われちゃったみたいだから難しいかもしんないけど、と笑い、
錦織は今度こそ行ってしまった。
歩く速度で遠ざかる背中に、二宮はもう一度頭を下げた。
涙が一筋、流れて落ちた。

【植草克秀死亡:残り20名】


72 :ななしじゃにー:02/05/23 23:55 ID:lqDbmnva
日記兄さん、カコ(・∀・)イイ!!




73 :ななしじゃにー:02/05/23 23:57 ID:EsT3X9Er
更新乙です。
に、日記兄さん…(号泣
ホロリときてしまいますた

74 :ななしじゃにー:02/05/24 01:36 ID:Ti4R9nUm
完結さん乙カレー。
自分もホロリとしますた。
日記兄さんカコイイぞ。

75 :ななしじゃにー:02/05/24 01:50 ID:8QnEZWdy
完結さん、乙です!
いやー、マジ泣きしてしまいました(照
描写が(・∀・)イイ!!


76 :ななしじゃにー:02/05/24 23:28 ID:6bhseAto
完結さん乙彼です。
自分も迷子になりました(w
日記兄さん・・・てか、鯛兄さん・・切ないです。

77 :23 ◆JWHiOyJ6 :02/05/25 23:04 ID:wWChDSNH
1人が出て行くについて、与えられる空白は1分。
だから最初の相葉が出て行ってから、自分が呼ばれるまでに21分が経過したことになる。
山口は自分以外いなくなった教室で、まっすぐ前を見てそう考えた。
二宮が出て行ってから松岡が呼ばれるまでは2分あった。
律儀にも死んだ東山の分も間を空けたらしい。
そのとき、追加説明があった。
今ここで私たち―――社長と副社長を倒しても、首輪は爆発するのだと。
爆発スイッチを押せるリモコンを持った人間はここ以外にもいて、全てを監視している。
なにかあったら、全員の装置を作動させると。
その言葉に体の緊張を解いたのが松岡だった。
そこで気づいた。松岡は、動こうとしていたのだ。
目の前の2人の老人を倒して、全てを救おうとしていた。
そのことが山口を冷静にさせた。
それまではまるでなにがなんだかわからなかったこの状況を、理解することができた。


78 :24 ◆JWHiOyJ6 :02/05/25 23:05 ID:wWChDSNH
「山口達也くん」
「はい」
最後に呼ばれた自分はもしかしたら幸運なのかもしれない。
この教室で、生きて、考える時間を与えられた。
立ち上がり、それまでの人間と同じようにボストンバッグを受け取る。
「ユー、ちょっとそれ、開けてみなよ」
不意に、長いあいだ黙っていた―――そう、東山を殺したとき以外
ずっと黙っていた社長が口を開いた。
言われるままに山口は渡されたばかりのバッグの口を開ける。
中にはペットボトル、懐中電灯、折りたたまれた紙、カロリーメイトの黄色い箱、
そして―――ドラムスティック。
2本セットで新品のそれを取り出して、山口は思わず笑った。
これが武器?
「それじゃ、誰も殺せないね」
社長も軽く笑った。
「ユー、これ、持ってっていいよ」
示しされたのは1つ余っていたバッグ。―――おそらく、東山の分の。


79 :-25 ◆JWHiOyJ6 :02/05/25 23:05 ID:wWChDSNH
「いいんですか?」
「いい、いい」
ありがたく受け取ったバッグを開いてみると、そこにはだいたい同じものが入っていた。
ただ違ったのは、ドラムスティックがフライパンだったことだけ。
「あはは」
山口は思わず声に出して笑った。
ドラムスティックの次は、フライパンかあ。
社長と福社長も笑っている。
「ユー、つくづく運がないんだね。2つともハズレだなんて」
「まぁでも、水と食料は倍になるわけだから。あなたにはちょうどいいんじゃない?」
持っていきなさい、と渡され、山口は自分のバッグに東山の分の荷物も詰めこんだ。
ちょっと迷ったけど、フライパンも持っていくことにした。
なにかに使えるかもしれないし。邪魔になったら捨てればいい。
「じゃ、行ってきます」
この場面で、それほど似つかわしくない挨拶もなかった。
「いってらっしゃい」
微笑みを浮かべて手を振ってくれたのは副社長だった。
オレたちを、1人の例外を除いて殺そうとしている人。
教室のドアを後ろ手に閉めると、山口はその顔から表情を消した。
そして出口に向かって歩き出す。
確かな足取りで。


80 :完結を目指すバトロワ ◆JWHiOyJ6 :02/05/25 23:09 ID:wWChDSNH
前回は開始草々隊兄さんを2人も殺してしまってすみません。
バトロワとは言え、殺すのって勇気いりますね。
cuneの新曲とか聴きながら頑張って殺していきます(w

81 :ななしじゃにー:02/05/25 23:44 ID:dH11wEWg
御苦労様です。楽しみにしていますので、頑張って殺して下さい<?>
自担が殺されても大丈夫です・・・。多分・・・・。

82 :完結を目指すバトロワ ◆JWHiOyJ6 :02/05/26 00:31 ID:gxRjVYq7
てゆっか“そうそう”の字ぃ間違えてるしー。軽く鬱。
次回は武威登場ッス。

83 :ななしじゃにー:02/05/26 01:04 ID:75Ud2Kn5
完結さん、乙彼です。
いよいよ、自G登場か・・・
期待してます。

84 :ななしじゃにー:02/05/27 13:28 ID:wmO7p/ei
ヨッ! 待ってました〜(と間の手)

85 :26 ◆JWHiOyJ6 :02/05/28 00:27 ID:B5jO3W8j
無様な死に方はしたくないな。
状況を理解したとき、一番最初に思ったのはそんなことだった。
死ぬのは構わない。殺されるのも。
だけど、みっともない死に方だけはしたくなかった。
そのみっともない、というのは、他人が見てというのではなく
自分自身がみっともないと思うような死に方をしたくない、という意味だった。
取り乱して、自分を見失って、みっともなく死んでいくような真似はしたくない。
手には、少し変わった形の銃。
銀の銃身を見ると、レミントン、デリンジャーとの文字が読み取れた。
バッグを開けて銃を見つけたとき、ホッとしたのは事実だった。
この状況で自分が平静でいられるためには、武器が必要だった。
自分を守れる武器が。
だから銃を見つけたとき、ホッとしたのだ。これが自分を守ってくれる。
自分の肉体ではなく、精神を。
小さな銃は、しかし2発しか銃弾を備えてはいなかった。
そういうタイプの銃なのだ。銃にしては軽いことからもそう予想できた。
2発。
この弾を、どう使うか。
自分を守るため―――つまり、誰かを害するためか。
あるいは、自分を終わらせるためにか。
早足で移動しながら、長野は銃を握りしめた。


86 :27 ◆JWHiOyJ6 :02/05/28 00:28 ID:B5jO3W8j
森の中は徐々に暗くなり、やがて足下もおぼつかないほどの闇が迫る。
最初の島内放送が聞こえたのはつい先程だった。
出てきた校舎の周り、地図でいうG7が立ち入り禁止となり、
死亡者として少年隊の2人の名が呼ばれた。
しかしそんなことは井ノ原の心を微塵も動かさなかった。
ざわわわわ…
春の風に木々がざわめく。
足下の太い根につまづきそうになり、井ノ原はバッグから懐中電灯を取り出した。
かちりと音を立てて明かりをつける。
黄色い光が地面を照らした。

87 :-28 ◆JWHiOyJ6 :02/05/28 00:28 ID:B5jO3W8j
自分のバッグに入っていたのは、「素手でがんばれ!」と書かれた紙切れ。
そして「おまけ」とのメモが貼られたCD。SMAPの「がんばりましょう」だった。
っざけんな…!!
瞬時、怒りで目の前が赤く染まった。
これが社長と副社長の考えか。自分に死ねと言うのか。
そりゃ自分はジャニーズ顔じゃない。目も細いし、一重だし、ブサイクだ。
だからってこの仕打ちか!? 素手でがんばれ? ふざけんじゃねえ!
絶対生き残ってやる。絶対に生き残ってやる。
おまえらが死ねというなら、必ず生き残ってやる。
そして言ってやるんだ。お望み通り、がんばったさ。
だから褒美をくれ。
おまえらの命を。


88 :ななしじゃにー:02/05/28 00:42 ID:iKoZOaR4
こっちの博様も別の意味で漢前、カコイイですなぁ。
普段わりと地味だし特に個人で活躍してる感じもないのに、
ネタになりやすいというか、物語にハマリやすいキャラなのか、
実は密かに人気があるのか(藁

89 :ななしじゃにー:02/05/28 00:49 ID:shAWOXyC
俺様が頑張りキャラなんですかね。
「ふざけんじゃねえ!」って叫ぶ姿が目に浮かぶようですわ...
博様も素敵です。早く他メンの状況も知りた〜〜い。

あ、いや、プレッシャーかけてるわけではないっす。

90 :ななしじゃにー:02/05/28 01:16 ID:P7Wan9XI
更新乙彼様です。
博様、男前(ポッ
そしてブラック俺様。
俺様には申し訳ないがワロタ>素手で頑張れ


91 :ななしじゃにー:02/05/28 19:25 ID:f2DTcIot
完結さん、乙です。
自分も博様に惚れそうです。結局彼が銃をどう使うのかドキドキ。
あ、あの・・・俺様は実は奥二重なんです・・・でもブサイクなのは事実・・・


92 :ななしじゃにー:02/05/28 21:05 ID:Z7xHAsSS
俺様・・・克っちゃんの荷物持ってったよね?武器入ってなかったのかな?

93 :完結を目指すバトロワ ◆JWHiOyJ6 :02/05/29 00:32 ID:RTK5dC+z
お、俺様実は奥二重だったんですか…!
大変に申し訳ない(平謝り
お詫びとして今度の舞台観に行くことにします。

>92
その答えは今夜!

94 :29 ◆JWHiOyJ6 :02/05/29 00:33 ID:RTK5dC+z
ざざざざざ…
風に揺られて葉擦れの音がする。
ざざざざざ…
どんどん深くなる闇に、森は少し怖い。
国分は背中に誰かの視線を受けたように感じて、何度も背後を振り返った。
誰もいない。
そのたびに確認するけれど、しばらくするとやはり背中が怖くなり振り返る。
浅い呼吸を繰り返し、額には汗が浮き始めていた。
それはなにも慣れない山道を歩いているからじゃない。
怖いのだ。自分は怖い。
暗くなる空より、森より、圧迫されて深くなるのは自分の心の闇だった。
銃を握る右手のひらが汗でぬめり、何度も服で拭う。
この銃を、自分は撃つのか。
怖かった。ものすごく怖かった。
喉がからからに乾き、口内で唾液がねばつく。
大きな木を背に立ち止まると、国分はバッグからペットボトルを取り出し水をあおった。

95 :30 ◆JWHiOyJ6 :02/05/29 00:34 ID:RTK5dC+z
ただ風の音とは違う、なにかを聞きとって井ノ原は足を止めた。
ざあぁぁぁぁ…
一際強い風が吹いて木々がざわめく。
かちり。
懐中電灯を消した。
息を潜め、バッグを邪魔にならぬ場所に置く。銃を両手で構えた。
刑事ドラマみたいだ。
場違いなイメージが頭に浮かぶ。
この銃は植草のバッグに入っていたものだった。
しかし植草はもう死んだ。自分がこの銃を持って、使う。
生き残るために。
殺すために。

96 :31 ◆JWHiOyJ6 :02/05/29 00:34 ID:RTK5dC+z
密集した木々と背の高い草のあいだから小さな明かりを見つけたのは今。
国分は一瞬戸惑った。見なれぬものを見た、と。
あれは…?
光がふっと消えた。
懐中電灯だ!
次の瞬間、もう銃を構えていた。
誰かを確認する気もなかった。
殺されるのは怖かった。
死ぬのは怖かった。
だからその前に撃つ。

97 :-32 ◆JWHiOyJ6 :02/05/29 00:35 ID:RTK5dC+z
―――敵だ!
人影を確認した瞬間、井ノ原は銃を撃っていた。
誰か確認するつもりなどさらさらなかった。
ここには二通りの人間しかいない。
自分か、敵か。
銃声が森に響く。

98 :ななしじゃにー:02/05/29 01:36 ID:DV1UPdzC
ヤル気の俺様カコイイ!

99 :ななしじゃにー:02/05/29 01:41 ID:/0ntS0oK
ドキドキ…どーなるんだろ!

100 :ななしじゃにー:02/05/29 08:56 ID:raXNofVo
撃ち合い?!

101 :ななしじゃにー:02/05/29 13:49 ID:iKJ3gLZR
俺様もぐっさんもカコイイ!

102 :32 ◆JWHiOyJ6 :02/05/29 23:21 ID:QHwvvXms
撃たれた!!
爆音とともにすぐそこの木が揺れて火薬の匂いが漂った。
外れた。
どっと汗が噴き出し安堵する。しかし暇はない。
今、自分が撃ったのと同時に相手も撃ってきた。
どちらが先なんてレベルじゃない。ほぼ同時だった。
だからオレは悪くない。向こうがオレを殺す気なんだ。だからオレは悪くない。
この後に及んで自己弁護しながら国分は木の陰に回り、目を凝らす。
―――今だ!

103 :33 ◆JWHiOyJ6 :02/05/29 23:22 ID:QHwvvXms
2発目は向こうが先に撃った。
音が聞こえると同時に身を伏せる。そしてすぐ立ち上がる。
銃弾は速い。待っているあいだに命が消える。
大きな木の後ろからはみ出た体。こちらに伸ばされた腕。
この暗闇でそんなわけはないのに、井ノ原には10m先の人影がはっきり見えた。
反動でぶれる手を渾身の力でコントロールし、連続して発砲する。
3発で手が痺れた。これ以上は無理だ。すぐ伏せる。
草と土の匂いが強くして露に頬が濡れる。地面についた手。爪にくいこむ土。
呼吸をすることすら忘れて井ノ原は待った。
1,2,3,4,5,6,7,8…
鼓動の速さで数をかぞえる。
17までかぞえたところで井ノ原はゆっくり横に移動した。
とりあえず、木の影へ。
耳をすませる。音はしない。銃声も、物音も。人が動く音がしない。
刹那、敵がすぐそこに立って銃を構えてる幻想に囚われ眩暈がした。
違う。そんなことはない。誰もいない。誰もいない。いるはずない。
顔を少しあげても繁った草でなにも見えない。
背中に人が立っている。そいつはオレを狙っている。銃を構えて今―――
音を立てる勢いで井ノ原は立ち上がった。
身を翻して銃を構える。
……誰もいない。
全身で息を吐いた。大量の汗が流れた。

104 :-34 ◆JWHiOyJ6 :02/05/29 23:22 ID:QHwvvXms
がくがく震える体を叱咤し、井ノ原はさっきまで銃弾戦を行った敵の様子を探った。
人影はない。少なくとも、見える範囲では。
物音はしない。少なくとも、聞こえる範囲では。
移動したのか?
じりじりと、足場を探りながら動く。
徐々に徐々に、先程敵がいた場所へと近づく。
身を潜めているとしても、同じ場所にはいないはず。
周りこみ、警戒し、木の影に隠れながら移動する。
直線にしてほんの10mほどの距離を、どれだけの時間をかけて動いたのか。
辿りついた場所で、国分が銃を握ったまま倒れていた。

【国分太一死亡:残り19名】


105 :危機感を抱く完結 ◆JWHiOyJ6 :02/05/29 23:23 ID:QHwvvXms
やっと3人死んだ…。ここまでで約12000字。
もっとさくさく殺していかにゃあ終わらん!

106 :ななしじゃにー:02/05/30 00:10 ID:IcelED+F
ああ…仲良しの先輩をヤっちゃったか…
さてさて。

107 :ななしじゃにー:02/05/30 01:01 ID:3TMp4bYG
完結さん乙彼様
なんか中堅あっけなくあぼんだな(藁
俺様微妙にカコイイしな(藁
さくさく殺そうとする完結さんマンセー(藁続き楽しみに待ってマッスル


108 :ななしじゃにー:02/05/30 14:36 ID:VTx494/1
完結さん乙です。
臨場感あって(・∀・)イイ!
中堅のご冥福をお祈りします。いやそういう問題ではナイんだが。

109 :ななしじゃにー:02/05/30 17:13 ID:sNpVeM+Z
>>105
完結さん、お疲れ様です。
でも、ミドル版職人さんの場合カウント200で完結だったし
代打屋さんも現在130超え。まだまだ余裕ありますから
焦らずにマイペースで頑張って下さいね!

110 :35 ◆JWHiOyJ6 :02/05/31 03:19 ID:HUgJecpR
―――なんだ、今のは。
木にもたれて息を殺しながら、岡田は今見た情景を思い出していた。
地面に崩れ落ちた国分の体。傍らに立つ井ノ原。
―――なんや、今の…
どくどくどくどくどくどく
心臓がものすごいスピードで音を立てる。
あの画の意味するものはただひとつ。
井ノ原が国分を殺した。

111 :36 ◆JWHiOyJ6 :02/05/31 03:19 ID:HUgJecpR
校舎を出た岡田が見たものは、走って遠ざかる井ノ原の背中だった。
そのなりふり構わない様子に訝しく思って手前を見るとー――
そこにあったのは、植草の死体。
まさか。
疑問は形になる前に岡田の足は動き出していた。
なぜ?
理論的に説明しろと言われても無理だ。
本当に―――「そう」なら。井ノ原が、「そう」なんだとしたら。
自分は逃げた方がいいのだ。追いかけるより、一目散に逃げた方がいいのだ。
今井ノ原が走ってるように、一目散に。
だけど岡田は追いかけた。井ノ原を追いかけた。
まさか。まさか。
井ノ原が植草を、「殺した」なんてことが?

112 :-37 ◆JWHiOyJ6 :02/05/31 03:21 ID:HUgJecpR
打ち消したい気持ちでいっぱいで、だけど井ノ原に対する疑惑を捨て切れず
音を立てないよう、気配を殺して井ノ原の背中を追いかけた。
ついてくる岡田には気づかず、井ノ原は途中でバッグを開けた。
1つ目の中を見、なにか口汚く罵ったあと―――もう1つのバッグを。
中から取り出したのは―――拳銃!
岡田はもう、一歩も動けなかった。
もうそれで全て決まってしまった気がした。
―――殺したんや。いのっちが、植草くんを。
あの拳銃で。
全身の力が抜けて、岡田はその場に膝をついた。

113 :深夜に更新 完結 ◆JWHiOyJ6 :02/05/31 03:23 ID:HUgJecpR
ここにきて番号打ち間違いミスに気づく鬱。
32が2つあるし。てことで次(たぶん明日)は39から開始になります。

114 :ななしじゃにー:02/05/31 12:20 ID:poCLFnBS
完結さん乙佳麗様です。
はぁ…ドキドキする。
誤解が誤解を生むのか脳…なんか切ないが俺様ガンガレ。


115 :39 ◆JWHiOyJ6 :02/05/31 23:26 ID:RXULISQv
草むらに膝を抱えて座りこみ、岡田は混乱に耐えた。
なぜか泣きそうになったり、不意に怒りが湧いたり、情緒はまったく落ちつかなかった。
いのっち。
いつも思い出すのは、人懐っこい笑顔。
大きい身振りでつまらないことでも楽しそうに話してみせる姿。
人が寝てても本を読んでいても落ちこんでいても構わずちょっかいを出してくる。
時々うっとうしくて、時々すごく好き。
殺した? いのっちが、植草くんを?
信じられなかった。
だけどあの拳銃。なによりの証拠じゃないか?
―――あ。
頭の中でなにかが閃く。それは先程からかすかに抱いていた違和感だった。
いのっちが拳銃を取り出したのは、あのとき。それまでは持ってなかった。
だけど植草くんは撃たれて死んだ。
あそこから走り去ったいのっちは拳銃なんて持ってなかった。
あの慌てようで、銃をいちいちバッグにしまうなんてことができたようには思えない。
だから、つまり?
岡田がぐちゃぐちゃのパズルのピースを忙しく頭の中で並べ始めたそのとき、
銃声は響いた。

116 :-40 ◆JWHiOyJ6 :02/05/31 23:27 ID:RXULISQv
反射的に立ちあがって岡田は走った。草が立てる音は風が消してくれた。
なぜか、井ノ原が誰かを襲っているという考えは浮かばなかった。
誰かにいのっちが襲撃されてる。
助けなければ。
途中で思い出して自分のバッグを開けた。
中に入っていたのは、任侠物の映画で見るような短刀。
これじゃ拳銃には勝てない。
忌々しく思いながら2発目の銃声を聞いた。
音のした方へ方向転換し、距離を計る。遠くない。木々の間に目を凝らす。
そのとき次の銃声が立て続けに響いた。とっさに身を伏せる。
なんて音だ。
大きすぎて方向も距離感も掴めない。まるで自分が撃たれているかのような錯覚を抱く。
じりじりと、岡田はしゃがんだまま進む。
銃声はやんでいた。
それが意味するものはなにか。考えたくなかった。
―――いのっち。
無事で。
だが進んだ岡田の目に入ってきたのは、国分の死体の横に立つ井ノ原だった。

117 :テンポの悪い完結 ◆JWHiOyJ6 :02/05/31 23:29 ID:RXULISQv
うーん、前回と今回の分はまとめてうぷした方がよかったような。
登場人物はたくさんいるし、場面もころころ変わるし
なかなか書き方が難しく、日々是修行です。

118 :ななしじゃにー:02/06/01 00:14 ID:bV+Hvf5c
完結さん乙です。
銃撃の音の大きさに自分が狙われているような錯覚を・・・
自分も、凸と一緒に錯覚してしまいますた(藁
自Gなだけに妙な感じ。
俺様これからどうするんだろう?

119 :ななしじゃにー:02/06/01 08:50 ID:fOWO/RaV
凸はどうなるんだろ?毎回更新後、次の更新まで一日中気になってます。

120 :41 ◆JWHiOyJ6 :02/06/01 23:50 ID:NR+royK7
どないしよ。
今更こんなこと考えてもしかたないけど、
さっきから浮かんでるのはそんな単語だった。
どないしょ、ほんまに。
途方に暮れて堂本剛は立ち尽くす。

121 :42 ◆JWHiOyJ6 :02/06/01 23:51 ID:NR+royK7
攻撃的な自分はスイッチの入るタイミングを逸してしまったようだ。
東山さんが死んで、あんな殺され方をして、茫然自失から立ち直ったのは
自分の名前を呼ばれたときだった。
立ちあがり、武器の入ったバッグを手渡された瞬間、急激に闘志が湧いてきた。
生き残ってやる。
俺以外の全員、殺してやる…!
その瞬間、全てを忘れて攻撃的な自分に酔った。
だけど、教室を出るとき、振りかえったら長瀬が。
長ちゃんが、泣きそうな顔でこっちを見てた。
あの大きな図体で、泣きそうな顔をして、どうか無事にと祈るように手を組んで。
それでもう、しゅるしゅると闘志が萎えた。
校舎を出たところに倒れていた植草を見ても、攻撃心や警戒心より先に悲しみが湧いた。
それでもう、自分はこの殺し合いに積極的に参加できないとわかった。
時々自分を支配する攻撃的な自分は、今回出番ナシみたいだ。
―――やって、殺されへんやん。
あんな顔して、尻尾と耳垂らした大型犬みたいなん。
殺したら俺、極悪非道やん。
でも他の人はそうじゃないみたいだ。少なくとも誰か1人はやる気で、植草が殺された。
殺されへんけど、このままやったら殺されてまうし。
「あーもう…どないしょー…」
なで肩を更に落として、つよしは立ち尽くす。

122 :-43 ◆JWHiOyJ6 :02/06/01 23:51 ID:NR+royK7
校舎を出たところで光一が待っててくれればいいな、と期待したけど、光一はいなかった。
少し落胆したけれどやっぱりと納得もした。
こういうとき光一は誰かを頼ろうとはしないだろう。
いつも一人で全てを乗り越えようとする男だから。
それに、先程スイッチの入りかけた攻撃的な自分なら、光一すら殺そうとしたかもしれない。
そんな自分の危うさを、光一はよく知っているはずだった。
今更になって自分のどうしようもなさを実感し、つよしは深いため息をつく。
あかん、落ちこみそうや。
そうとも限らないのに、たった1分前に出ていった光一が待っててくれなかったのは
自分を信用してないからなんじゃないかとか、そうに違いないとか思えてくる。
落ちこんでる場合ちゃうんやけど…
命の絶えた植草から漂う濃い血の匂いに気持ち悪くなった。

123 :頭抱えてプロット立て中完結 ◆JWHiOyJ6 :02/06/01 23:54 ID:NR+royK7
レスをくださるみなさん、いつもありがとうございます。
本当に励みになります。
つたない文章ですがせっせとがんがりますのでよろしくです。

書いてるうちに殺すはずの人物が生き延びちゃったりしてあら大変中の完結でした。

124 :ななしじゃにー:02/06/02 00:43 ID:kxOds/+2
完結さんがんがれ!どきどきしながら読んでるです。

125 :ななしじゃにー:02/06/02 01:54 ID:qaIHUTPB
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
ブラックどつよ様に期待シル。
目の前で、高位置や凸 殺されたら発動するかも。


126 :ななしじゃにー:02/06/02 02:12 ID:fHGAFvSw
完結さん更新乙彼様ー。
どつよ、何かをきっかけにまたブラックに転向しそうだな。
毎日期待してます。ガンガレ!

127 :44 ◆JWHiOyJ6 :02/06/04 00:33 ID:vRp/9LB3
大きく張り出した岩の影、すぐ傍には幹の太い木が生えている場所で大野は座りこんでいる。
校舎からここまで、ほぼ休みなく走り続けてきた。
どれだけ必死でも、やがてペースは落ち、足もからまる。
横っ腹がひきつるように痛み、これ以上は走れないと思ったときに見つけたのがここだった。
腰をかがめて入れる高さで、背後と左右は岩に、正面は木に囲まれていて
隠れ場所にはもってこいだと思った。
地面には丈の低い草と苔が生え、座り心地もいい。
このスペースにすっぽりと収まってしまえば
もう立ち上がってどこかへ行く気力も湧かなかった。
殺されるのが嫌でここまで走ってきたけれど、
だからと言って自分は誰かを殺すことはできない。
大野はそう思った。
競争とか、蹴落とすとか、生き残るとか―――。
自分の辞書の中にそんな単語はないのだ。
それは別に、自分が善人だとか聖人君子だとかいうことじゃない。
たんに他人に無関心で不精なだけだと思う。
なにかを頑張るときも、比較対象は自分自身で。
自分が納得できるか、それが一番大事だった。人のことはけっこうどうでもよかった。
今までずっとそんなふうにして生きてきた。今更変われないし変える気もない。
誰かの足を引っ張って、蹴落として、自分だけ這い上がって生き残る。
考えるだけで
「…めんどくせー…」
めんどくさい。

128 :-45 ◆JWHiOyJ6 :02/06/04 00:34 ID:vRp/9LB3
走ってかいた汗が引き始め、大野はちょっとぶるっと震える。
そしてようやく喉の渇きを自覚してバッグからペットボトルを取り出した。
二口三口、ゆっくり口に含む。
そのときふと、バッグの中のガラスの小瓶に目がいった。
―――そういやこれ、なんなんだろ。
手にとってみても暗がりで文字が読めない。
岩影の隅にいって、自分の体と岩で光が外に漏れないようにして懐中電灯を点けてみる。
「………なんて読むんだコレ」
難しい漢字と知らないカタカナの名前が書かれたラベル。裏を返すと―――
「どくぶつ・きけん・とりあつかいちゅうい?」
毒物。
……なるほど。
理解した瞬間、ふっと楽になった。
いざというときは、これで死ぬことができる。
誰かに襲われてすごく苦しい思いをする前に。これを飲んで自分で死ねる。
そう思ったら、ふっと楽になった。
明かりを消して岩影の中央まで戻り、大野はころんと横になる。
こどものように手足を丸めるとまぶたを閉じ眠りに落ちた。

129 :ななしじゃにー:02/06/04 02:31 ID:qkWxx5fR
さがりすぎ

130 :ななしじゃにー:02/06/04 02:49 ID:jQTvZf42
何このスレ・・・

131 :ななしじゃにー:02/06/04 03:05 ID:qwmsDqDz
何であげるんだろう・・・。
>130
いくつかあるジャニ板バトロワスレの内の一つです。

132 :ななしじゃにー:02/06/04 15:19 ID:iaEMvbnY
完結さん乙です。物語がどう動くのか楽しみです。

>131
展開が気に入らないんであげてるんじゃない?

133 :ななしじゃにー:02/06/04 19:30 ID:/en2Ao+f
いや、他の板からのお客さんじゃない?
上げるほうがいい板もあるみたいだから。

134 :46 ◆JWHiOyJ6 :02/06/04 23:05 ID:e0yYKKAN
「…なあ」
「……………」
「なあって! ゴウ!」
「…るせー。声出すな」
声出すなつったって。だいたいどこ行くんだよ。
健は木の根で足場の悪い山道を登りながら息を弾ませた。
数歩前を黙々と歩くゴウの背中。
ついていく自分。
もしかしたらゴウは怖いのかもしれない。そんなことを思った。
初めてきたこの場所でどこへ向かうあてもないのに歩き続けるゴウ。
立ち止まるのが怖いから足を動かしているだけなのかもしれない。
ざざ…っ
枝を揺らしてなにか大きな鳥が飛び立つ音がした。
ゴウはびくっと背を伸ばし周囲を見まわす。
こちらを振りかえったゴウと、健の目が合った。
「…ちょっと休もうよ」
一方的にそう言うと、健はゴウが頷くのを待たずに大きな木の根元に腰を下ろした。

135 :-47 ◆JWHiOyJ6 :02/06/04 23:06 ID:e0yYKKAN
ゴウはしばらく迷うように立ったままだったけれど、
健がバッグからペットボトルを取り出して水をあおるのを見るとあきらめたように隣に座った。
「ゴウも水、飲めば?」
勧めても無言で首を振るだけ。
「ゴウ、怖いの?」
思っていた疑問を口にしてみる。
「…こわくねーよ」
「ふーん」
会話が途切れる。
「これからどうする?」
沈黙が鬱陶しくて、聞いてもしょうがないことを聞く。
「しらねーよ…わかんねー」
ゴウは辛気臭い顔したまま俯く。
「オレもわかんない」
自分にもわからない。これからどうすればいいのか。どこに行けばいいのか。
だけどひとつだけわかってることがある。
自分たちはもうすぐ死ぬ。
だからゴウ、最後なんだから笑っていようよ。

136 :ageられてもキニシ(・∀・)ナイ!完結 ◆JWHiOyJ6 :02/06/04 23:09 ID:e0yYKKAN
次回は50回記念でストーリー大展開!…鴨。
そしてなんと奈良県人フェア大開催!…鴨。

137 :ななしじゃにー:02/06/04 23:38 ID:R0VrFNp0
ゴー健一緒なんだ・・・よかった・・・、なんかホっとしたよ。
ありがとう。

138 :ななしじゃにー:02/06/05 00:25 ID:6H041+zW
完結さん乙彼様。
臆病番長(藁
以外に☆が冷静だね。最後の言葉が意味深だな。
次回は大展開?!
楽しみだ。がんがれ〜。

139 :ななしじゃにー:02/06/05 00:41 ID:zBUy3nyk
完結さん、乙です。
奈良県人フェア大開催、期待してます〜。

140 :ななしじゃにー:02/06/05 08:23 ID:IRXfhsDV
更新を楽しみに毎朝ここを一番に覗くのが
日課になっております。
それぞれの心情がすごくらしくて、
続きが気になって仕方ありません。
次回の大展開にも期待!
完結さんのペースでゆっくりじっくりと
殺していって下さい(w

141 :ななしじゃにー:02/06/05 11:03 ID:uPPuKqL9
完結さん乙彼様です。
>138
他担なんだけど☆って意外と冷静なトコあるyo。
昔、番組の企画で肝試しかなんかやった時、
びびってアタフタする凸と番長に対して、
☆は飄々としてたのを見たことがある。


142 :48 ◆JWHiOyJ6 :02/06/05 23:49 ID:Vo3UYb68
耳の奥に銃声が響いてやまない。そしてあの爆発音も。
めまいがする。頭が痛い。
呼吸がやや速い。鼓動も。
城島は一瞬、強く目をつぶった。すべてを振りきるように頭を振る。
―――覚悟を決めなければ。
ずっと胸に抱いていたバッグを離す。汗をかいたシャツに触れる夜の空気が冷たい。
ここに歩いてくるまで、このバッグを開いてはいなかった。
開けば武器がある。それが怖かった。
それを手にした自分が怖かった。
―――だけど、もう覚悟を決めないといけない。
頭部を失くした東山の死体。胸を撃ち抜かれた植草の死体。
そして少し前、銃声が遠くで響いた。何発も何発も。
殺し合いは始まっている。逃れることはできない。

143 :49 ◆JWHiOyJ6 :02/06/05 23:49 ID:Vo3UYb68
城島はゆっくりバッグを開く。
まるでこのバッグはパンドラの箱だ。不意にそんなことを思った。
多くの厄災が詰まっている。あらゆる邪悪とあらゆる災いが。
この中のものを手にしたとき、自分はきっと変わってしまう。
開けてはいけないとわかっているのに愚かな自分は開けてしまう。
その底に、希望はないとわかっているのに。
微かに震える手が中を探った。そして取り出されたのは―――
「…なんやこれ」
ハリセン。
しばし呆然とそれを見つめ、それから不意に笑いの発作が起きた。
笑って笑って、涙が出るほど笑って泣いた。
これで誰も殺さずにすむ。
手にハリセンを持ったまま泣きながら声を上げて笑いつづけ、
そのせいで誰かに見つかっても構わなかった。
いや、いっそ殺してほしかった。
この狂ったような世界の中で、いっそ。

144 :-50! ◆JWHiOyJ6 :02/06/05 23:50 ID:Vo3UYb68
どこに行くというあてもなく森をさ迷う。
とぼとぼ歩いているからそんなに速度はない。
だから校舎からそう遠くはきていないはずだった。
誰かに会わんかな。
1人でこうして歩き続けるのはいかにも孤独だった。
つよしは顔を上げてあたりを見回す。でも誰もいない。
長ちゃん待てばよかった。俺のすぐ後のはずやったのに。
植草の死に気をとられてそんなことも思いつかなかったのが今になって少し悔やまれた。
長瀬なら自分を殺そうともしなかったろうし、一緒にいれば心強いのに。
意味もなく手の中の拳銃をもてあそぶ。安全装置は解除していない。
黒く無骨な形はコルトガバメント。
それくらいはわかる。よく刑事ドラマなんかで使われるヤツ。
そういえば相方もドラマで持ってたような気がするけど―――
去年だったか、光一のやっていた新米刑事を思い出したとき、不意に視界が開けた。
ちょうど木々の間から遠くまで一直線に見渡せるその先に…
「あ」
見間違えるはずもない相方の髪の色。背中。
見つけた。
安堵と喜びで光一に向かって足を踏み出した瞬間
「…ぇ」
その体が不自然に揺れ―――
ゆっくりと光一が倒れていく―――
その首のあたりから噴き出すなにか―――
赤い―――あかい―――血?
「光一――――――――!!」

145 :ジャニーズバトルロワイアル:02/06/05 23:51 ID:Vo3UYb68
【集計】
名簿>>13

<武器>
相葉雅紀 【銃】
井ノ原快彦【素手】【植草の銃】【国分の銃】
大野智  【毒】
岡田准一 【短刀】
城島茂  【ハリセン】
堂本剛  【コルトガバメント】
長野博  【レミントンデリンジャー】
二宮和也 【ジャックナイフ】
山口達也 【ドラムスティック】【東山のフライパン】

<死亡者>
東山紀之 【爆死・首輪】
植草克秀 【銃殺・相葉】
国分太一 【銃殺・井ノ原】

146 :ようやく50まできました完結 ◆JWHiOyJ6 :02/06/05 23:54 ID:Vo3UYb68
50記念に集計もしてみました。
銃は一応全てメーカーから決めているのですが
文章中で書かなかったものは単に「銃」と表記しました。

奈良県人フェアはプチ開催って言っとけばよかったかな(ボソ

147 :ななしじゃにー:02/06/06 00:12 ID:J2UuVA2K
>141
マッハだったと思うけど、びびり対決で爆発する車から先に逃げた方が負け、
ってやつで☆が最後まで逃げなくて、爆発しちゃう、ってんで
他のメンバーの方が焦って助け出しに行ってなかった?
本人全然ケロっとしてて、度胸があり過ぎなのか、ただのボケなのか
わかんなかった程だった・・・

148 :ななしじゃにー:02/06/06 00:22 ID:s+6E0mqK
完結さん、乙です。
51にて、光一初あぼーんなんでしょうか。 
目の前で相方やられたどつよ様、スイッチ入るのかな。(・∀・)ワクワク

149 :ななしじゃにー:02/06/06 00:46 ID:IudJBJA+
完結さん乙彼です!
集計もあってますます分かりやすい・・・

>141,>147
>141さんが言ってるのはたぶん素からマッハに名前が変わった第1弾の
罰ゲームで肝試しやったやつじゃないかな?
番長と☆が教室、凸が宿直室に閉じ込められて鍵を探すやつ。
車のそんな対決もありましたね〜懐かしい!!
☆の度胸?!と言えば台湾スペシャルのカエル食べるのもうわ〜と言いつつ
食べてたし。自担は情けないほど・・・(ボソ

150 :ななしじゃにー:02/06/06 00:46 ID:o00Gs3si
通し番号も51でキリがいいしね。ドキ(・∀・)ムネ

151 :ななしじゃにー:02/06/06 01:08 ID:hhZVDYB9
完結さん乙彼様。
長老の泣き笑い姿、なんだか目に浮かぶよ。チョト切ない。
これからのどつよにも期待だな。

152 :ななしじゃにー:02/06/06 18:01 ID:A9dHfZ1T
今日初めてハケーンしたのだが
完結さん、面白いっす。
長老に胸キュン(w


153 :51 ◆JWHiOyJ6 :02/06/06 23:18 ID:R3CTn1f1
「光一ー!」
声を殺した叫び声、という珍しいものに呼ばれて振りかえると
長瀬が駆けてくるところだった。
「よかったぁー、会え…」
かけよった長瀬の言葉が途切れたのは、自分の足下で倒れている国分を見つけたからだ。
長瀬の体が固まる。
「…た、いちくん…?」
今まで聞いたことのない、弱々しい声が死者の名を呼ぶ。
やや不自然に捩れた国分の体には2つの銃弾の跡がある。
そのまま2人、無言で息のない国分を見つめる。
「……いこう」
搾り出すようにそう言うと、長瀬は光一の腕を強く掴んでその場を離れた。

154 :52 ◆JWHiOyJ6 :02/06/06 23:19 ID:R3CTn1f1
似たような木と生い茂った草をかきわけかきわけ、
振り返ってもどこが国分の倒れていた場所なのかわからなくなった頃、
ようやく長瀬は立ち止まった。
あの場所に残っていた薄い火薬の匂いも濃い血の匂いも、もう届かない。
けれど長瀬は今にも泣きそうな顔をしていた。
「…おっちゃん…」
手を伸ばして広い背中をさすってやると、長瀬は笑顔を作る。
「だいじょーぶ」
声も表情も弱々しかったけれど、
それでもこの状況でそんなふうに言って笑える長瀬は強いと思った。

155 :53 ◆JWHiOyJ6 :02/06/06 23:19 ID:R3CTn1f1
しばらく長瀬は無言だった。恐らくいろんな感情を堪えているのだろう。
それがわかったから光一は黙っていた。
安っぽい慰めなど口にしたくはなかった。
目に、太一くんの死に顔が焼き付いて離れなかった。
「―――光一、どうする?」
半ば呆然と太一の顔を浮かべていた光一は、長瀬の声で我に返った。
「どうする…って?」
「これからだよ」
真剣な顔で長瀬は問いかける。
「これから、どうする?」
「どうって…」
それはこっちが聞きたかった。
いきなり連れてこられた無人島で殺し合いをしなさいと言われ、
実際に東山さんと植草くんと太一くんが殺されてしまった。
こんなめちゃくちゃな話が現実だなんて。
「なんかあるはずだよ、こっから逃げる方法」
長瀬は必死で頭を使っているようだった。
「誰かに連絡とって助けにきてもらうとか、海…は、入ったら駄目なんだっけ。
 でも首輪とっちゃえば大丈夫なんじゃねえ? だからとりあえず首輪外す方法とか」
考え考え続けられる言葉に、提案される脱出案。
「え、こっから逃げるん…?」
「あったりまえだよ! こんなの、だってムチャクチャじゃん!」
殺しあいなんてできねーよ。
断言した長瀬のまっすぐな視線に目が覚めた。

156 :54 ◆JWHiOyJ6 :02/06/06 23:20 ID:R3CTn1f1
そうだ。殺しあいなんてできない。
ここから脱出する方法を―――なんとか生き残る方法を、考えていかなきゃ。
危ない。この状況に飲みこまれるところだった。
いきなりの展開。殺された3人。響いた爆発音。銃声。強い血の匂い。
そんなものに呑まれて、冷静さを失うところだった。
まるでこの島で、殺すか、殺されるかしか行動の選択肢がないかのような
思いこみを抱くところだった。
そしてそれがきっと罠なのだ。自分たちを嵌めようとしている罠。
思考力を低下させ自滅に追い込もうとしている罠。
「とりあえず、仲間増やそうぜ。オレらだけじゃ無理だよ」
「あぁ」
力強く頷いたとき、しかし不安が頭を過った。
―――植草くんや太一くんを殺したヤツみたいに、さっきまでの自分のように、皆が自分を見失っていたら?
全員を信用することはできない。人は選ばなければ。
そう告げると長瀬も真剣な顔で頷いた。

157 :55 ◆JWHiOyJ6 :02/06/06 23:21 ID:R3CTn1f1
後で展望台で落ち合う約束をし、長瀬と別れた光一が岡田を見つけたのはそのすぐ後だった。
緩い斜面に傾いで立っている木の下に座りこんでいた。
数メートルの距離を置いてしばらく観察してみたが、
片足を抱え膝に顎を乗せてぼうっとしている岡田に害意はないと判断し、光一は声をかけた。
「岡田」
「…………」
少しの間を空けてゆるゆると顔を上げた岡田が赤い唇を開く。
「…こういちくん」
…なんだろう、このゆっくりさは。
この緊迫した状況での岡田のトロさに軽い違和感を覚え、光一は戸惑う。
反応も動きも、全てが半テンポずれていた。
光一を見、その名前を呼んだきり目をそらそうとも次の言葉を発そうともしない岡田。
大きな目でじっと見られてわずかに居心地の悪さを覚えた光一は、
「となり、座ってもええ?」
場をつなぐようにそんなことを言った。
また少し遅れて頷いた岡田の横に腰を下ろす。
その際視界の端に地面に置かれた岡田の武器らしい短刀を認めたが、
岡田が手を伸ばそうともしないので気にしないことにした。

158 :56 ◆JWHiOyJ6 :02/06/06 23:21 ID:R3CTn1f1
―――そうだ、いくら全ての人間は信用できないと言っても、ある程度はこちらから信用していかなければ。
光一は長瀬の笑顔を思い出していた。
国分の死体の傍で出遭った自分たち。
あのとき、長瀬はまったく光一のことを疑わなかった。
それはあまりに当たり前に振る舞われたので今まで気づきもしなかったが、
客観的に見れば光一が国分を殺したと判断される可能性もある状況だったのに。
長瀬はまったく光一のことを疑わなかった。
その絶対的な信用が胸に温かく、
だから光一もそれが危険なことと知りつつ誰かを信じてみたかったのかもしれない。
長瀬が自分を信用してくれたように、そしてそれによって混乱から救ってくれたように。
自分も誰かをそんなふうに信じてみたかった。
「なぁ岡田…」
それは甘いことだったのだろうか。
この状況で、自分は愚かにもつまらない感傷にとらわれてしまったのだろうか。
そんな自分は間違っていたのだろうか。
長瀬と自分の計画をどう話そうと言葉を選んだ光一の眼に刃の白銀がきらめき、
一瞬後視界は真っ赤に染まった。
「光一――――――――!!」

159 :57 ◆JWHiOyJ6 :02/06/06 23:22 ID:R3CTn1f1
なにが起こったのかわからなかった。
ぱたぱたと頬を叩く雨が自分の血だと気づく頃には目の前は暗くなり始めていた。
急激に冷えていく体。寒い。寒い寒い寒い。
視界が狭まる。世界が暗い。見えなくなる。
「光一! 光一! 光一!」
抱き起こされ揺さぶられる。もうほとんど見えない。だけど声でわかる。つよしだ。
「…………つ……」
つよし、と呼ぼうとして唇を動かしたが
切り裂かれた気管からひゅうと息が漏れ、最初の一音しか声にならなかった。
もう一度呼ぼうとしても、ひゅう、と音をたてて息が漏れるだけで。
やがて自分が目を開けているのか閉じているのかもわからくなる。
死ぬって、こういう感じなんや…
最後に脳裏に浮かんだ思い出は、ひどくあたたかなものだった。

160 :58 ◆JWHiOyJ6 :02/06/06 23:22 ID:R3CTn1f1
「光一――――――――!!」
緩い斜面を駆け下り光一の元へと走る。一瞬で辿りついた気がした。
「光一…!」
その体にすがろうとしてつよしは光一の横に座りこんでいる人物に気づいた。
「―――岡田!」
名前を呼ばれた岡田はゆるゆると顔を上げる。呆然とした表情で、唇を薄く開いて。
それだけ見ればまるで途方に暮れているようだ。迷子の小犬のようだ。
しかしその岡田は頭から血にまみれ真っ赤に染まり―――手には短刀が!
「つよしくん…」
焦点の合ってない目がゆらりと揺れる。かすかな声がつよしの名を呼ぶ。
つよしは無言で銃を構えた。音をたてて安全装置を解除する。
「…行け」
引鉄に指を絡めて睨みつけ、顎で方角を示した。
のろのろと立ちあがった岡田は無防備に背を向け、
そのままふらふらとつよしに示された方向へと歩き始める。

161 :-59 ◆JWHiOyJ6 :02/06/06 23:23 ID:R3CTn1f1
去る岡田には目もくれず、つよしは光一の傍らにしゃがみこんだ。
一目でもう無理だとわかった。
勢いよく噴き出す真っ赤な血。3分の1ほど切り裂かれた喉。
止血なんて意味がない。なにをしても助からない。
光一のために自分にできることはなにもない。
それを理解するとつよしの目から涙が溢れた。食いしばった歯の奥から嗚咽がこみあげる。
「光一…」
流れる血は温かいのに、抱き起こした光一の体は急速に冷えていく。
噴き出す血は赤いのに、抱きしめた光一の顔は真っ白で。
「光一! 光一! 光一!」
名前を呼んでも光一は反応しない。
微かに唇が動いたきり、やがてその瞳から光が失われていく。
「光一――――――――――!」

【堂本光一死亡:残り18名】


162 :今夜は頑張りました完結 ◆JWHiOyJ6 :02/06/06 23:26 ID:R3CTn1f1
あまりひっぱるシーンでもないので一気にあげたらとんでもない長さに。

最初は高位置、末っ子にも会わず相方にも看取られず
あっけなく淋しく死んでいく予定だったんですが、
>>125さんのレスを読んで「それおもしろいかも…」と話を変えたら
こんな長さになってしまいましたとさ。冗長スマソ。

163 :光栄です=125:02/06/07 00:13 ID:a7iUWKdB
(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル こんな事になるなんて。
あまりの展開にびっくりです。高位置がヽ(`Д´)ノ  ウワァァン
完結さんは描写が、お上手なので 今回は鳥肌たちますた。
応援してます。がんがって下さい。

164 :ななしじゃにー:02/06/07 00:51 ID:r5DjSMjn
本当に完結さんは文章がお上手ですよね。
自担は死亡・ニ押しはまだ名前も出てきておりませんが
楽しく読んでおります。負担にならない程度でがんばってください!

165 :ななしじゃにー:02/06/07 01:48 ID:Jc2cb3V5
完結さん、大量更新乙彼様です。
す、すげー展開だ。
末っ子・高位置・どつよ・凸。
この微妙な関係が、この先どうなるのか禿しく気になる。
どつよ、すぐにでも凸撃つのかとオモタ。

166 :ななしじゃにー:02/06/07 01:56 ID:n6qR39rb
完結さん乙彼様。
どつよも複雑だな。まさか相方殺したのが、親友なんて。
これから、一体どうなってしまうのかぁぁ。(・∀・)ワクワク


167 :-60 ◆JWHiOyJ6 :02/06/07 10:45 ID:Wa99lLDY
悪い夢を見ているようだ。
血にまみれた光一を腕に抱く自分は。
きっと悪い夢を見ている。あまりにリアルで、あまりに恐ろしい、だけど夢を。
もうすぐ目を覚ます。汗をびっしょりかいて目を覚ます。
怖い夢を見たと震え、ケンシロウを呼ぶ。温かく小さな体を撫ぜて安心する。
シャワーを浴びて気分を変えたら仕事にでかけよう。
最近一緒に仕事をすることの減った自分たちだけど、なにか雑誌の取材でもあるかもしれない。
空き時間に楽屋で寝そべる光一に、自分はギターを爪弾きながら話しかける。
―――そういや今朝、ヘンな夢みてなぁ…
光一は不精に寝転がったまま話を聞き、笑う。
―――なんやそれ。勝手に殺すなや。
夢やって。夢でも殺すなや。そんなん、夢なんやから言われてもしゃーない。夢なあ…
そして光一は少しだけ心配する。
―――おまえまたなんか悩んでんのと違う?
そんなことないよ。自分は笑う。
だったらいいけど。光一は寝返りを打って背中を向ける。
いつもの楽屋の風景が。きっと。もうすぐ。
「光一…」
だからこれは悪い夢なのだ。早く覚めないと。早く覚めないといけない。
「こういち」
何千回も何万回も呼んだ名前に、光一が振り向いて…
「なに」
と聞き返してくれる現実に。
早く戻らないと。

168 :うぷし忘れ完結 ◆JWHiOyJ6 :02/06/07 10:46 ID:Wa99lLDY
ここまでを昨夜の分とカウントしてください…。
なんかあそこでシーン途切れさせたの微妙だな〜と思い
つけたしです。

169 :乙鰈です:02/06/07 13:23 ID:1FGn29da
。・゚・(ノД`)・゚・。…どつよ…光一…
近畿は二人しかいない分、取り残され感が大きいね。
凸とどつよの対決が楽しみだ。

170 :ななしじゃにー:02/06/07 13:55 ID:tB3n6dAC
会社で貧血起こしかけた当方光一担です。
あっけなく氏ぬよりよかったのか・・
どつよあとはたのんます。

171 :ななしじゃにー:02/06/07 16:15 ID:xP5GlCL3
凸狂ったのかそうじゃないのか…(((;゚Д゚))))ワケワカンナイヨ
ブラックどつよ様になるのかな。
救ってやって欲しい気もあってドキドキです。

172 :ななしじゃにー:02/06/07 17:43 ID:itYazQ4b
現実逃避するどつよ・・・カワイソウ・゚・(ノД`)・゚・
錯乱したままブラックに変身したりして。
光一が最期に思い出した思い出は何だったのか気になる・・

173 :ななしじゃにー:02/06/07 19:28 ID:W6VUrPyR
大量の更新乙彼様〜。
読みごたえタプーリでした。
しかし相方の胸で息絶える高位置、悪い夢だと
現実逃避するどつよに、他G担ながら涙涙です…。
凸も俺様が克兄を殺してないって安心していたはずなのに、
突然の行動に何があったのか気になるーっ


174 :ななしじゃにー:02/06/07 19:55 ID:QDGkL8Tw
>173
安心した所で、中堅殺したの見たからじゃないのか?
あの辺り時系列前後してて面白い。

175 :ななしじゃにー:02/06/07 22:42 ID:hZAJZw7j
>174
そうなんだろうけど、その時の心境の変化が
どういう過程で殺すにいたったのか気になるのよ。
どのドラマや漫画よりも今一番続きが楽しみだわ。

176 :61 ◆JWHiOyJ6 :02/06/08 00:44 ID:e9GTfmZJ
長い砂浜。開けた視界の隅に、近藤は近づいてくる人影を認めていた。
ざ、ざ、ざ、ざ
砂を踏みしめる音が近づき、やがて止まる。
「よぉ」
顔を上げてこちらから声をかけてやる。
「マッチ…さん」
長く呼んでなかった名前を、錦織はその口にのせた。

177 :62 ◆JWHiOyJ6 :02/06/08 00:45 ID:e9GTfmZJ
「なに…してるんですか」
「んー?」
海を背にして砂浜に座りこんでいる近藤。
「山、見てた」
言われて錦織も目をやると、近藤の示す方向には確かに黒い山の影がある。
「おまえはなにしてるんだ?」
「さあ…」
錦織はただ歩いていただけだった。立ち止まれなかっただけだ。
歩いていなければ、とにもかくにも足を動かしていなければ思考が動き出してしまう。
今はなにも考えたくなかった。
気を抜くと色んな思い出や感情が溢れてきそうで。
「じゃ…」
「おー」
少しの間だけ近藤の横に立ってわずかな言葉を交わし、腰を下ろすこともせず立ち去る。
近藤もそんな錦織を引きとめようとはしなかった。
ざ、ざ、ざ、ざ
砂を踏んで錦織はまた歩き出す。
…もしかしたら自分は、自分を殺してくれる誰かを探して歩いているのかもしれない。
ふと、そう思った。

178 :-63 ◆JWHiOyJ6 :02/06/08 00:45 ID:e9GTfmZJ
歩み去る錦織の背が小さくなってから近藤は小さな機械を取り出した。
モニターには赤い点が、明滅しながら遠ざかる。
どうしてこれを錦織に渡さなかったのだろう。
自分はもうこんな歳で、アイドルとしては終わってると言ってもいい。
後輩たちよりずっと長く生きもした。死ぬ順番を年齢で数えるならば一番先だろう。
さっきまで自分は、これを誰かに託そうと思っていた。
最初に出会った人間に、そいつが俺を殺そうと殺すまいと
この機械を託して自分はあっさり死んでいくつもりだった。
しかし、機械はまだ自分の手の中にある。
いざこのときになって考えてみると
自分は他の誰よりも生きる権利があるように思えてきたのだ。
妻がいて、子どもがいて、参加しているレーシングチームがあり、仕事がある。
それはあまりにまっとうなしあわせのかたちで、
十代のきらめく少年たちより、二十代の活発な青年たちより、
なにより自分に生きる権利があるように思うのだ。
手の中の探知機は、新たに近づいてくる人間の存在を教えてくれる。
近藤は砂を払い立ち上がった。
まだ生きたいと願っている自分がいる。

179 :沢山の反響ありがとうございます完結 ◆JWHiOyJ6 :02/06/08 00:48 ID:e9GTfmZJ
この後も血なまぐさい展開が続く予定なのですが、
高位置が大量の血を流しすぎたので
換気にと短いシーンを差し挟んでみました。

180 :ななしじゃにー:02/06/08 01:13 ID:TdrjDj3T
今夜も乙です>完結さん
二人の大人の哀愁を感じますた(藁
マッチさんも要注意人物なのかな。

181 :ななしじゃにー:02/06/08 17:56 ID:5QRsfaAO
マッチさんも日記も
大人の男って感じでカコ(・∀・)イイ!

182 :64 ◆JWHiOyJ6 :02/06/08 23:06 ID:g5R430ao
振り向きざま銃を構えられて息を呑んだ。
「…なんだ、にのか」
言って、銃を下ろした相葉に二宮は大きく息を吐く。
「こえーよあいばちゃーん…」
そのままずるずると脱力して相葉のとなりに座りこんだ。
「そんなの、だって、にのが無言で近づくから」
「あー、ごめんごめん」
二宮としては声をかけるタイミングを計りかねていたのだ。
斜め後ろから見た姿は相葉そのものだったけれど、
しんとした森の中で相葉は微動だにせずおり、その表情も長い髪に隠れて見えなかったので。
「なにしてんの、こんなとこで」
とりあえずそんなことを聞いてみる。
「…ぼーっとしてた」
「あはは」
あまりに相葉らしい答えに二宮は笑う。
「ぼーっとしてましたか…」
呟くように相葉の言葉を反復し、二宮は膝を抱えた。
そのまましばらく沈黙が続く。
「…なんか、すごいことになっちゃったね」
「あー…うん」
他人事のようにこの状況を話す二宮に相葉も頷く。
二宮は、相葉と出会えたことに少しホッとしていた。

183 :65 ◆JWHiOyJ6 :02/06/08 23:07 ID:g5R430ao
しばらく2人、黙って座っていた。
「ねえ、その銃あいばちゃんの?」
二宮がふと思いついてかけた言葉に相葉は頷くと、無造作に銃を差し出した。
「見る?」
「え…こえーよ」
おっかなびっくり受け取って月の光に照らして見てみる。
黒い銃身。片手に乗る小さなサイズで、思ったよりずっと軽い。
とりあえず手に持って構えてみたりする二宮に、相葉はさりげない口調で言った。
「セフティ解除されてるから気をつけてね」
「セフティ?」
「安全装置のこと」
「えぇっ」
じゃあ危ないじゃん、と慌てて引鉄にかけていた指を外し相葉に銃を返す。
「なんで解除してんだよ」
そう文句を言うと、
「だって1回解除しちゃったら、戻し方わかんなかったんだもん」
相葉は普通に答える。
「もー…」
危ないじゃん、と繰り返した後、二宮は何気なく聞いた。
「え、なんで解除しちゃったの?」
軽い疑問に。
「ん、さっき撃ったから」
相葉はまた、普通の口調で答えた。
だから二宮はその言葉に込められた意味が理解できず、重ねて尋ねた。
「……撃ったの?」
「うん」
「え、それは、試し撃ち…とか?」
「いや、植草くん」

184 :66 ◆JWHiOyJ6 :02/06/08 23:07 ID:g5R430ao
相葉が口にした言葉の意味を理解するのにしばらくかかった。
「………え?」
相葉の横顔を見つめる。その表情はまったく変わらない。長い横髪が風に少しなびいている。
「…え?」
世界がぐらりと揺れた気がした。
「え、あいばちゃんが植草くん撃ったの…?」
「うん」
肯定する相葉の表情は動かない。
それを見た二宮の背に急に寒気が走った。おかしい。なにかがおかしい。
「なんで…?」
「試してみたかったから」
相葉はそこで初めて、二宮に顔を向けた。
「俺に人が殺せるか、試してみたかったから」
二宮と相葉の視線ぶつかる。相葉の言葉が二宮の頭を巡る。
ためしてみたかったから…?
ひとがころせるか、ためしてみたかった…?

185 :67 ◆JWHiOyJ6 :02/06/08 23:08 ID:g5R430ao
「…そんな…」
搾り出した声は怒気に満ちていた。
「そんな理由でかよ! そんな理由で殺したのかよ!!」
衝動的に立ちあがり、二宮は拳を固く握って叫ぶ。
「そんな理由で殺したのか!? おまえはそんな…そんな理由で…!」
怒りの余り喉が詰まって声が出ない。
植草が死んだ時点で外に出ていたのは2人。
相葉か、井ノ原。
これまで二宮は、植草を殺したのは井ノ原だと信じて疑わなかった。
井ノ原が殺人を犯しそうな人間だと思っていたわけじゃない。
ただ相葉が人を殺すなど考えられなかったから、消去法でそうなっただけだ。
信じる、という言葉が薄っぺらく聞こえるほど、無意識から相葉を信じていたのに。
「うるさいなぁ…」
だけど相葉は、叫ぶ二宮に鬱陶しそうに首を振る。
「あんまりうるさいこと言うと、にのも殺しちゃうよ?」
「――――――――っ」
ぶちん、と音を立ててなにかが切れるのを二宮は感じた。
「殺せよ! 殺せ!」
激高やまず、二宮は相葉に詰め寄った。
「殺せ!」

186 :-68 ◆JWHiOyJ6 :02/06/08 23:09 ID:g5R430ao
二宮にはわかっていた。自分の振りかざす常識論や正義がなんの力もないことを。
目の眩むほどの怒りに支配されながら、頭の隅で冷静な自分が告げる。
意味のないことだ。この狂った世界で、そんな言葉が、怒りが、なんの意味を持つ?
―――それでも、錦織の笑顔が。
目の前に錦織の笑顔が浮かんで消えなかった。
紫陽花を指し、もうすぐ綺麗な花が咲くよ、と言って笑った錦織が。
だが相葉はただめんどくさそうに首を振る。
「うるさい」
次の瞬間、爆音とともに体がふっとんだ。
強い衝撃。
そのあとに感じたのは、強い痛み。
げほ、とひとつ咳をしたら、どく、となにかが体から溢れる感触がした。
ずる、と木の幹を背で滑って地面に倒れる。
指先すら力が入らず、まるで人形のように二宮の体は崩れた。
「―――にの、死んだね」
どこか高いところから相葉の声がする。
「まだ死んでねーよ…」
気力を振り絞って開けた目で、立っている相葉の影がうっすら見えた。
「死んだよ」
淡々と相葉は続ける。
「にのは死んだ。オレが殺した。今、心臓を撃った。だからにのは死んだ」
それだけ言うと、相葉は踵を返して去って行った。
遠ざかる相葉の足音とともに二宮の意識も薄れていく―――

187 :完結を目指すバトロワ ◆JWHiOyJ6 :02/06/08 23:12 ID:g5R430ao
ストーリーも中盤に入って山場続き…の予定。

ところで皆さんにお聞きしたいんですが、毎日ちまちまと更新されるのと
数日に1回まとめてうぷされるの、どちらが良いですか?
今回のだと64-65と66-68に分けてうぷするか、
まとめてうぷして翌日お休みか。どないでしょ?

188 :ななしじゃにー:02/06/08 23:23 ID:FdU+VNXg
紫陽花がココで生かされようとはっ!
ココよんで、日記さんに惚れそうっす(w
今日の更新分…心臓は撃たれていないし氏にゃぁしないだろう、と思ったんだが
見返すとやはり氏んでしまうんだろうか(どっちだよ

更新は毎日少しずつのほうが私は嬉しいっす。日々の楽しみ(w


189 :ななしじゃにー:02/06/08 23:32 ID:2zzEVo4w
完結さん乙カレー様です!
まさかニノがあいばちゃんにやられるとは…南無
更新はどちらかというと、二日に一回まとめてうぷキボンです。

190 :ななしじゃにー:02/06/08 23:51 ID:lgCOjh8O
完結さんいつも楽しみにしております。
たくさん読みたいという気持ちもありますが
お休みの日が寂しいので
毎日少しずつのほうに一票。
完結さんの読むの、ここのところの日課になってますよ〜

191 :ななしじゃにー:02/06/11 02:26 ID:tCG2UMwm
相葉は無機質な感情を持たない殺人マシーンが意外性があって
面白い。可愛い顔してなにやっとんじゃっていうのがスリリングで
良いです。感情を持ったニノにはかわいそうだけど。
続き楽しみです。

192 :-69 ◆JWHiOyJ6 :02/06/11 23:12 ID:fE16TBw7
遠くで銃声が響いた。
びくっと顔を上げたゴウの額に薄い汗が浮かんでいる。
…また、誰か死んだのだろうか。
健はぼんやりとそんなことを思ったけれど、口には出さなかった。
ゴウが嫌がると思ったから。
ブルーとJに会いたいな。そんなことも考える。
2人と一緒に部屋でごろごろしたい。散歩に行って、食事をあげて―――
だけどきっと、もう会えないのだ。
そう思うと淋しかった。
「健、おまえ、銃出しとけよ」
「え?」
唐突に言われて問い返すと、軽く苛立った様子でゴウが繰り返す。
「銃出しとけっつってんだよ」
渡されたバッグの中に入っていた武器は、ゴウがアイスピック。健が銃。
ゴウはずっとアイスピックを手に握っていたけれど、
健は最初に銃を確認したきりバッグから出してもいなかった。
危ないから。
その一言だけで、健は銃を手にしようとはしなかった。
「…危ないじゃん」
同じことを言ってゴウの指示に従おうとしない健にゴウは舌打ちした。
「いいから貸せ」
「あー!」
強引にバッグを奪ったゴウに、健が高い声を出して抗議する。
「だからでかい声出すなっつってんだろ!」
「だって…」
そこまで言い争いかけたとき。
がさっと、枝の揺れる音が思わぬ近くから上がって2人は同時に振り向いた。

193 :完結を目指すバトロワ ◆JWHiOyJ6 :02/06/11 23:14 ID:fE16TBw7
小出しでもOKと言ってくださる方がいるので
小出しでいくことにしました。
それにしても今日は小出しすぎますが(w

194 :ななしじゃにー:02/06/11 23:28 ID:kwgmTbRj
乙彼様です。
がさって誰!誰なの!誰なのよ!(藁
番長、小心者のくせにやる気になったのかしら(藁
自担なだけに気になるわ(コソッ

195 :ななしじゃにー:02/06/12 02:03 ID:VgNWI7rx
まさか、血まみれの凸だったら…
(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル
そんな三つ巴怖いよう。

196 :70 ◆JWHiOyJ6 :02/06/12 23:27 ID:bFLIEIsz
驚き、喜び、戸惑い、猜疑、焦り、不安、衝動―――――
その瞬間に走った3人の様々な感情。
ゴウがちょうど健のバッグから銃を取り出したところだったのはどういう偶然だろう。
突然の出現者とゴウは、おそらく同時に銃を構えた。
お互いの1発目の弾が逸れたのは狙いを定める時間もなかったからだ。
2発目の銃弾がゴウと健のあいだをすり抜け、ゴウは夢中で応射した。
「うわっ」
声があがって銃撃が止む。ゴウはバッグをつかむと伏せていた体を起こした。
「健、逃げっぞ!」
「え…」
「はやく!」
それだけ言うと振り向きもせず山道を下る。
木々のあいだを縫うように駆けて駆けて、ともすれば転びそうになりながら走った。
ふもと近くまで一気に下り、さすがにもう大丈夫だと思ったのかゴウが足を止める。
少し遅れて健もその横に立ち止まり、激しい呼吸に肩を上下させながらゴウを睨みつけた。
「どういうつもりだよ、ゴウ!」
「…なにが」
健と同様に息を切らせてゴウが顔を上げる。
「あれ、いのっちじゃん!」

197 :-71 ◆JWHiOyJ6 :02/06/12 23:28 ID:bFLIEIsz
逃した。
井ノ原は地面に座りこんで舌打ちした。
ゴウと健の特徴ある声を聞いたときは、チャンスだと思ったのに。
敵意のない顔で近づいて、油断したところを2人まとめて始末する。
難しいことではないと思ったのに。
予想外だった。いきなり撃ってくるとは。
―――なるほど、あいつらも必死だってわけだ。
とっさに撃ち返したが、2人相手では分が悪い。
やられた振りをしたら案の定、確認することもなく逃げていった。
まぁいい。チャンスならまだあるだろう。
それに、自分じゃなくとも他の誰かが始末してくれるかもしれない。
2人分の武器を手に入れられなかったのは残念だけど。
気を取り直して井ノ原は立ち上がった。
次の獲物を探そうと、ゴウと健が去って行ったのとは別の方向を選んで歩き始める。
やがて闇に浮かぶ白いものが目に入った。
誰にも聞こえない程度のボリュームで口笛を吹き、井ノ原は頬に笑みを刻んだ。
こんな暗い夜に、白いシャツってのは目立つね。
よくないよ、茂くん。

198 :完結を目指すバトロワ ◆JWHiOyJ6 :02/06/12 23:32 ID:bFLIEIsz
ここらへんはシーンが錯綜するので
小出しにするとわかりにくい鴨です。
すんません。

199 :ななしじゃにー:02/06/13 01:19 ID:up3JlkYi
ブラック俺様に(((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル

200 :ななしじゃにー:02/06/13 01:42 ID:iRaigedh
完結さん、乙ですー。
毎晩楽しみにしてます。
今日は衝撃!!!!自担が完全ブラックに!!
でもカコイイ!!
今後がドキがムネムネですな。


201 :ななしじゃにー:02/06/13 02:26 ID:fN+Fvlow
完結さん乙彼様。
俺様・番長・☆の仲良し組の対決ですか。
ブラック俺様コエー。
長老やられちまうんか?

202 :ななしじゃにー:02/06/13 17:33 ID:XIP1Nqgv
完結さん乙です。
長老逃げてぇー、でも俺様死なないでぇー、
と心は千千に乱れております。

203 :72 ◆JWHiOyJ6 :02/06/13 23:14 ID:Q/0Uv94p
「―――そうだよ、いのっちだったよ」
「なんで撃ったんだよ!」
なに言ってんだ、コイツ。
ゴウは怒りに赤くした健の顔を半ば呆れて眺めた。
あの井ノ原の目を見なかったのか?
あれは違う。井ノ原じゃない。
人殺しの目だ。
まっすぐ視線がぶつかったとき、その奥にゴウは確かに見たのだ。
井ノ原を支配する狂気を。
「…撃たなきゃオレらがやられてた」
静かに答えたゴウを、健はなおも詰った。
「じゃあゴウは! 自分がやられないためなら人、殺せるのかよ!?」
マジで、なに言ってんだコイツ。
「当たり前だろ」
ゴウは完全に呆れた。
「殺すよ。誰だろうと」
自分に言い聞かせるようにくりかえす。
「殺す」

204 :-73 ◆JWHiOyJ6 :02/06/13 23:15 ID:Q/0Uv94p
「―――返せよ!」
その言葉を聞いて健はゴウの手にあった銃をつかんだ。
「返せよ! これ! オレのなんだから!」
不意をつかれてゴウはあっさり銃を手放してしまった。
健はそのまま背を向けて歩き出す。
怒ってる、と書いてある背中を見つめて、ゴウは少し途方に暮れた。
―――だって、じゃあどうすりゃよかったんだ。
どう考えてもあの状況で他の選択があったとは思えない。
自分の判断が間違いだったとは思えない。
健の言ってることはいつものように奇麗事で、
だけどそれを一笑に伏せない程度にはゴウの胸にも後味の悪さがあった。
井ノ原を撃ってしまった。
殺してしまったかもしれない―――確認はしてないし、そんなことないと思いたいけど。
それにあの目、井ノ原のあの目が恐ろしかった。
殺意、あるいは人間の本性を剥き出しにしたかのような獣の目。
人はあんな目をするのだ。
ゴウは背筋を寒くした。
ふと視線を上げると健の姿が少し遠くなっている。
ゴウは軽い駆け足でそれを追った。
今は1人になりたくない。
銃は健に取り返されてしまって、自分の武器だけでは心細いし。
井ノ原さえあんなふうになってしまったこの状況の中で
奇麗事を口にする健は相変わらずバカだと思ったけれど、変わらない健だから一緒にいたかった。

205 :実は呪われ中?完結 ◆JWHiOyJ6 :02/06/13 23:18 ID:Q/0Uv94p
毎晩血なまぐさい話を書いているせいか、夢見が悪くてまいってます。
昨夜なぞ、本家バトロワ並のグロ&残酷ストーリー
しかも最後まで救いナシな長編仕立ての夢を見て、
夢の中で発狂しかけました・゚・(ノД`)・゚・。

206 :ななしじゃにー:02/06/13 23:37 ID:o+c9TKcN
完結さん乙ですー。
続き書かなきゃ、という気持ちが夢を見させるのか脳。
無理せんでくださいませ。
何日か掲載をお休みされては? 淋しいけど待ってるです。

207 :ななしじゃにー:02/06/14 00:07 ID:LGJixeR8
完結さん乙です。
番長の、変わらない健だから〜って台詞、イイ!!
無理は禁物ですので、完結さんのペースで書いてくださいまし。

208 :ななしじゃにー:02/06/14 00:55 ID:/+awpOM4
完結さん乙です。
ヤパーリ野性のカンが働いたか、番長。
☆も☆らしさがすごく出てるとオモタ。
夢見が悪いとは、無理せんで下され。

209 :ななしじゃにー:02/06/14 21:50 ID:5xbzSODt
け、喧嘩しないで(泣)・・・>番長・☆
などと真性くさいことを思ってしまいました。
いや、でもすでに私は真性完結さん担です。無理はしないでくださいまし。
タレの写真を枕の下に敷いてみてはいかがでしょうか。


210 :74 ◆JWHiOyJ6 :02/06/14 23:53 ID:IQ66Qvtt
怒りにまかせて歩を進めながら、健は自分がゴウを詰ったのはやつあたりだとわかっていた。
健も見ていたから。井ノ原の顔を。
ひどい顔だと思った。
井ノ原は必死だった。
生き残ろうと必死な顔をしていた。
その剥き出しな井ノ原の表情が胸を打って、
銃撃の最中だというのにほんの短いあいだ、健は放心した。
悲しいくらいにひたむきだった。自分たちを殺そうとした井ノ原は。
人は、あんな顔をするのだ。
あのとき自分は井ノ原に殺されてもいいと、そう思った気がする。
あんなにも必死に、ひたむきに生きようとしている井ノ原を見て
一瞬殺されてもいいと、そう思った。
もちろんそんなものは刹那的な感傷で、本当は自分だって生きたい。
生きて、生き残って、ブルーやJや友達や家族といつものように暮らしていきたい。
ゴウが井ノ原を撃ったのも当然の防衛行動で、責められることではない。
だけど。それでも。
殺し合いなんてしたくなかった。
井ノ原のように必死な顔で、剥き出しの感情と本能で殺し合いなんてしたくなかった。
殺されても、殺したくはなかった。

211 :-75 ◆JWHiOyJ6 :02/06/14 23:53 ID:IQ66Qvtt
自分の考えてることは奇麗事だ。わかっている。
奇麗事を振りかざしてもどうにもならないこの極限状態で、
殺したくないなんて甘えたことを言っていても助かりはしない。
―――ゴウは、怒っているだろうか。
少し離れてついてきているらしいゴウの気配を背中で窺う。
甘ったるい奇麗事ばかり口にする子どものような自分に、ゴウはよく呆れて、怒りもした。
バッカじゃねえの。
なに言ってんの、オマエ。
何度もくりかえされた言葉。
それでもけっきょく、自分は奇麗事を手放せないでここまできた。
これが自分の限界なのだ。奇麗事を奇麗事と切り捨てられない限界。
わかってる。わかっている。だけどどうしようもない。自分は変えられない。
こんな自分として生きてきたのだから、こんな自分として死んでいくしかない。
ため息をつきかけたとき、遠くで銃声が響いた。
音を追って振り向いた健とゴウの視線が交わった。
「…………」
なんと声をかけていいかわからず健は足を止めて言葉を探した。
先に口を開いたのはゴウだった。
「こあらっこ!」
落ちる沈黙。
「…はっ?」
頭がクエスチョンマークでいっぱいになって、
それからようやく健はゴウが言ってることの意味を理解する。
「こ…こ、こいぬいぐるみ!」
「み? みー…」
ゴウは「み」を伸ばして言いながら歩いてきた。2人が並ぶ。
そしてそのまま一緒に歩き始める。
「みー…」
「み」の音を伸ばすゴウの横で健は薄くはにかんだような笑みを浮かべた。
ずっと一緒にいて、数えきれないほどケンカをした自分たちだけど
こんな不器用な仲直りをしたのは初めてだった。

212 :恐縮です完結 ◆JWHiOyJ6 :02/06/14 23:56 ID:IQ66Qvtt
何気なく書いた夢見の話でご心配をかけたようで恐縮です。
お言葉に甘えてのんびりいかさして頂きます。
どうも本格的に長編の予感がし始めましたので…。
75まできてまだ4人しか死んでないってどういうこっちゃ、自分。
さくさく殺すって前言は既に撤回済みか?自分。

213 :ななしじゃにー:02/06/14 23:58 ID:/onHDZaF
ライブで更新をはじめて経験(w
完結さん、先は長そうですががんばってね。

214 :ななしじゃにー:02/06/15 00:12 ID:/prIgjof
長編大歓迎(w
番長☆コンビと俺様の対決の直後に、
自分の背後で流れる武威の新曲の切ないこと・・・。
完結さん、悪夢に負けずがんばれー


215 :ななしじゃにー:02/06/15 00:46 ID:yjnxsKpF
こりゃ・・・元ネタは音線ですね?(笑
担じゃないけど見てるんでその様子が浮かんで
思わず笑ってしまいました。 ・・・こあらっこ(w

216 :ななしじゃにー:02/06/15 01:48 ID:zk9XsgQ+
完結さん乙彼です。
番長☆コンビのキャラが、いい具合で感心しますた。
音戦のしりとりをネタとして使っちゃうあたりも憎い(藁

217 : :02/06/15 20:43 ID:MopFn54I
キャラ立ってますね。とっても面白いです。


218 :76 ◆JWHiOyJ6 :02/06/15 23:11 ID:ghzV4l5D
城島はふと顔をあげて空を仰いだ。
生い茂った木の葉の合間から小さくきらめく星々が見える。
いい夜だ、と思った。
月はちょうど見えないが、この明るさからいくと満月に近いような気がする。
深夜の頃には天頂に昇ったきれいな月が見られるかもしれない。
肌寒くないていどに風が吹き、涼しい。
いい夜だ。城島は目を細めて微笑んだ。

219 :77 ◆JWHiOyJ6 :02/06/15 23:12 ID:ghzV4l5D
手にはずっとハリセンを握っていた。ときどき軽く振ってみる。
これは「希望」だった。
ボストンバッグというパンドラの箱の底に入っていたのはこのハリセン。
取り出したときはあまりのことに笑ってしまったが、
一頻り笑った後、これはパンドラの箱でいう「希望」なんだと思った。
狂気や混乱や悪意が渦巻いているこの世界で、神様が自分に与えてくれた希望。
誰も殺さず。
誰も憎まず。
最後まで生きろと、そう神様が。
その証拠に、今自分はこんなに安らかだ。
死に怯え、恐怖に駆られ、人を殺して生きなければと思いつめたあの瞬間が嘘のように
ひどく穏かな気分だった。
吹く風は心地よく、見上げる空に星がきれいで、木々のざわめきは耳に優しい。
いい夜だ。
世界はこんなに―――
そこまで考えたとき、不意に大きな音が自然の静寂を破った。
胸を強く叩かれたような衝撃に体が揺れ、ふと視線を落とすと自分のシャツに穴が開いていた。
その穴の回りにじわじわと赤いものが染みていく。
また風が吹き、焦げた火薬の匂いと先ほどの大きな音を遠くに流していく。
―――あぁ、いい夜だ。
世界はこんなにもやさしさに満ちている。
なぁ、みんな
この世界は、そんなに悪いもんちゃうで
ここに生きられてよかったっておもう
死んでいくのも―――
わるいこととちがうとおもう

220 :-78 ◆JWHiOyJ6 :02/06/15 23:13 ID:ghzV4l5D
地面に倒れた城島がまったく動かないのを確認して井ノ原は近づいた。
城島が手に握ったままのバッグを開けて中を漁った。
水と食料。一応懐中電灯も頂く。
武器が見当たらないのに首を傾げたが、
城島がもう一方の手に握っているハリセンを見て軽く吹き出した。
もしかしてこれが茂くんの「武器」?
「かーっこわりぃ」
自分の方がマシかもしれない。ハリセンって、そんな。
ま、茂くんには似合ってるかもだけど。
悪いね、茂くん。恨まないでよ。
そううそぶいて立ち去ろうとしたとき、ふと城島の顔を覗きこんだのは好奇心だった。
どんな顔をして死んでいったのか見てみようと。
しばらくして、井ノ原は複雑な表情で歩き出した。
不可解さに首を傾げ、頭を何度か振って今見たものを忘れようとする。
城島は、静かに微笑んでいた。

【城島茂死亡:残り17名】


221 :ななしじゃにー:02/06/15 23:15 ID:7vkLb9uE
?!


222 :えーっ!? ◆JWHiOyJ6 :02/06/15 23:18 ID:ghzV4l5D
更新直後にageられちまったぜアハハ!
>221さんは長老担の方でしょうか。
死なせてしまってスマソです。

223 :ちょっと反省完結 ◆JWHiOyJ6 :02/06/15 23:20 ID:ghzV4l5D
なんか感じ悪いですね>>222
あまりにビクーリしたので勢いでレスしてしまいました。

改めて長老担の皆さん、長老ご本人、大変申し訳ありませんでした。

224 :ななしじゃにー:02/06/15 23:24 ID:dfQ3Ewv4
うっわー…悪な俺様…
友達みたいな他Gメンバーやお兄ちゃんみたいなVメンに
これからどんなことしてくるのかが楽しみで、恐い。

225 :ななしじゃにー:02/06/15 23:58 ID:qZXbOIpm
完結さん、乙ですー。
長老が見ながら歩いてただろう星空が目に浮かぶ・・・。
それと同時に長老の優しい気持ちが何となく理解できて
不覚にも泣いてしまったよ。
殺した方が自担なんだが、一言言わせてくれ。

俺様のバカーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!

226 :ななしじゃにー:02/06/16 01:01 ID:4GM8/XuC
完結さん乙です。
長老…(ホロリ
俺様が次に見つける獲物は誰だ?


227 :ななしじゃにー:02/06/16 04:37 ID:5Hrw9mDJ
その長老の安らかに眠る顔を満月が照らすんだろな…(グスッ
パンドラの箱を持ってくるのも憎いぜあんちくしょう。
完結さん本当乙カレー3杯。

228 :ななしじゃにー:02/06/16 07:45 ID:VDrStAQ8
すーっごいイイです完結さん。
今までの中で自分的に一番好きな最期でした
やさしい気持ちになったよー長老ー
こういうのすごくいいなと思う。

229 :ななしじゃにー:02/06/16 11:02 ID:oAFNqWm+
長老の死に顔が今後のブラック俺様の「何か」を変えると予感させますた。
長老の気持ちは無駄にはならないよきっと・・・(ホロ


230 :ななしじゃにー:02/06/17 04:27 ID:Ls1H5Kp9
な、泣けました・・・

231 :79 ◆JWHiOyJ6 :02/06/18 16:44 ID:0CrxDmP5
光一がすっかり冷たくなってしまってからつよしはようやく立ち上がれた。
腕から光一を離すことはとても困難な動作だった。
触れた箇所から伝わる自分の体温がなくなれば
光一の体にあたたかいところはひとつもなくなってしまう。
それが光一の死を完全なものにしてしまうように思えて、
つよしは長いあいだ光一を抱きしめていた。
つよしの服も腕も体も全て光一の血に染まり、漂う鉄分の匂いにも
慣れた鼻はもうなにも感じない。
しばらくぶりに動かした自分の手足はぎくしゃくと、まるで自分のものではないようだった。
片手に銃を、もう片方の手には光一のバッグを握りしめつよしは歩き始める。
どこへ、なんのために?
そんな自問は浮かばなかった。
死ぬまで生きるだけだ。
最後の涙が頬を伝わり落ちたが、つよしは気づかなかった。

232 :-80 ◆JWHiOyJ6 :02/06/18 16:58 ID:8Ml3QmK8
髪を伝わり血の雫がぽたりと落ちる。
それは涙のように岡田の頬を流れた。
長いまつげをゆっくり伏せて岡田は瞬きする。
目の前に
光一の
白い
喉が
切り裂いて
紅い
血が
染まって
何度もリフレインする光景。
呆然と座りこんでいた自分に、空から声が降ってきて
目を開けると
そこに
しろい
のどがあって
あかい
ちが
右手には抜き身の短刀を握ったままだった。鞘はおそらくあの場所に置いてきた。
左手を口元へとやる。
手についた血は乾き、皮膚のしわのひとつひとつに細かく染みこんでいた。
親指を口に含むと鉄の味がした。
舌先で爪と肉のあいだに詰まった血を舐めとると歯に力をこめる。
ぱきん、と音がして爪が割れた。

233 :夕方更新完結 ◆JWHiOyJ6 :02/06/18 17:04 ID:8Ml3QmK8
代打屋さんのところでも長老が亡くなっていて
泣きそうになりました…いや、こっちでは自分が殺したんですが。

私の方もなんだか長くなりそうなんですが、
とりあえず前半の人物紹介を兼ねての動向一覧はほぼ書き終えたので
ここからさくさく進めると…いいなと…思ってるんですが(ゴニョゴニョ

234 : :02/06/18 20:09 ID:3xDfSvEC
完結さんのも代打屋さんのも泣けた・・。
しかし、ほぼ同時に逝っちゃうなんて長老。


235 :ななしじゃにー:02/06/18 23:33 ID:M2AI11Ml
完結サン、気持ちは分かるけど日本語が微妙に間違ってるのが、萎え(w
文学っぽい表現や比喩表現は使い方間違ってるとみっともないし
かえってバカっぽく見えるので無理しないほうがいいよ。

236 :ななしじゃにー:02/06/18 23:43 ID:SNxGOIZL
見直しても間違え気付かない私はアフォなのか・・・鬱駄詩嚢

237 :ドキドキ完結 ◆JWHiOyJ6 :02/06/18 23:45 ID:hu5ws5sT
>235
え、どこ間違えてますか…?(小声
比喩…?文学っぽい表現…?
どこに使ってるだろうとそれすらも自分で気づかない(恥

238 :ななしじゃにー:02/06/18 23:51 ID:hfKNn3qe
ん?と思ったとこはあるが、この程度ならご愛嬌じゃない?
または癖か個性で済む範囲でしょ。
プロの作家でも、間違った使い方を繰り返して使って
それを個性にしちゃうことだってあるわけだし。
とあえて屁理屈こねてみるテスツ。
とにかく楽しませてもらってるんでそれでオケー。

239 :ますますドキドキ完結 ◆JWHiOyJ6 :02/06/18 23:58 ID:hu5ws5sT
つよし一人称のところはちょっと苦しい日本語使ってます。
元々けっこう癖のある文章書く方なので(繰り返しとか、漢字の使い方とか)
読みにくいとは思います。読みやすく書こうとはしてるのですが
そうすると自分の文ではなくなるような気もしてしまい。

日々精進です。がんがります。

240 :ななしじゃにー:02/06/19 00:06 ID:FM8u2a9m
今の勢いのあるストーリー展開を維持していただくためにも、
あまりお気になさらず。がんがれー。

241 :ななしじゃにー:02/06/19 00:08 ID:h0cMgH45
私はこの程度なら許容範囲内。及第点だよ。
癖を直すこととかあんまり意識しすぎないで、
楽なように書いてくれればいいです。先は長いですし。
あんまりプレッシャー感じずにこつこつ続けてくれたらなと思います。

242 :ななしじゃにー:02/06/19 00:56 ID:m6J2ix35
ケキョークどこが間違いなんだろう…わからないから気になる木

243 :ななしじゃにー:02/06/19 00:59 ID:xWh1yA6x
完結さん乙彼様。
どつよと凸の頬を流れる色の違いに胸が痛みます。
凸は情緒不安定なまま、また何かしでかすのか?
どつよは正気を保っていけるのか?
長くなっても構わないので、完結さんも、読み手もマターリいきましょう。

244 :ななしじゃにー:02/06/20 00:13 ID:wefPJyp/
自問

245 :ななしじゃにー:02/06/20 00:50 ID:197Bdkfy
自答?

246 :81 ◆JWHiOyJ6 :02/06/20 23:12 ID:PhYPbFPv
名前を呼ばれた気がして振り向くと、長瀬の姿が見えた。
「長瀬!」
声をかけると大股で近づいてくる。
「すげー、オレ今ちょうど声かけようとしたとこッスよ」
そうしたら気づかれてびっくりした、と大きな図体の年下のメンバーは
ジェスチャー付きで驚きを表現する。
「俺は背中にも目があるからな」
冗談でそう言うと、素直に「すげーっ」と感心している。
その様子が全く今までと変わらなくて、嬉しくなった山口は力をこめて長瀬の背を叩いた。
「なんだよ、おまえ。どうした」
「あっ、そうだ、オレ山口くんに話あったんですよ」
長瀬は叩かれた背中を少し痛そうにさすってから喋り出す。
「話?」
それはそう長い話ではなかった。
この殺し合いを止めさせようと思っていること、脱出の方法を考えていること。
今はとりあえずメンバーを集めていること、後で光一と展望台で落ち合う約束をしていること。
「それで、山口くんにも仲間んなってもらおうと思って」
「おう」
迷う間もなく山口は頷いた。
そして末っ子のメンバーを頼もしげに見上げる。
「おまえ、いいこと考えるじゃねえか」
長瀬は軽く照れたように笑った。そして真顔になって続ける。
「だって、ヤじゃないですか、こんなの」

247 :-82 ◆JWHiOyJ6 :02/06/20 23:16 ID:8x3IPspZ
「とりあえず、全員仲間にして首輪外しちゃえばなんとかなりそうなんだけど…」
やる気になってるやつもいるから難しいな、と山口は考えこむ。
「そうなんスよ。誰に声かけていいのかわかんなくて」
長瀬も言って、そのまま二人でしばらく思案する。
「とりあえずメンバーから行こうかな、と思ってんスけど」
長瀬の言葉に山口は同意した。
「そうだな、それがいいよな、とりあえず」
長い間一緒にやってきたメンバーが、こういうときにはやはり一番に信用できる。
そしてメンバーそれぞれの顔を浮かべながら続ける。
「リーダーは…きっと大丈夫だろ。松岡…も大丈夫だと思う、あいつは」
教室での松岡の様子を思い出して山口は頷いた。
「太一は…あいつは」
そこで少しだけ迷った。
あいつは小心なところがあるから、怯えてとっさに攻撃してきたりするかもしれない。
でもちゃんと説得すれば…
そこまで考えたとき、長瀬が言いにくそうに口を挟んできた。
「あ、山口くん、太一くんは…」
「ん?」
思考を中断して顔を上げると、なんとも言えない顔をした長瀬がいた。
「なに」
「あ、いや…その」
「なんだよ。もう太一には会ったとか?」
「あー…はい、いや、会ったっていうか、その」
「なんだよ。はっきり言えよ」

248 :夢の中では絶好調完結 ◆JWHiOyJ6 :02/06/20 23:19 ID:8x3IPspZ
今朝は、2人まとめて殺して180越えたところで残り3人!
おっしゃ200で完結できそう!と喜びいさんでバトロワ書いてる夢見ました。
現実は…(´・ω・)ショボーン

249 :ななしじゃにー:02/06/21 00:49 ID:ii8mOoTV
この後山口がどんななっちゃうか気になるっス。
一緒に過ごした時間が長い相手だけに。
キレたら怖いしな、兄ィは…。

250 :ななしじゃにー:02/06/21 01:15 ID:NFwtvApY
副将の戦友でもある長老と、同居までしていた中堅が
入所時の同期だった俺様に殺られているのがなんとも因縁を感じるっす
スイッチ入ったらある意味凄いだろうな・・・副将・・・・・・(w)

251 :いいやもう〜テレビ!:02/06/21 02:33 ID:ii8mOoTV
自分のIDにTVってついてるのが嬉しくてまた来てしまった。

副将…「ブレーキの効かないダンプトラック」だっけ?
それとも「ブレーキのついてない重戦車」?

252 :83 ◆JWHiOyJ6 :02/06/21 23:33 ID:sui4Hltl
何度も口篭もり、俯いたまま長瀬が口にした言葉の意味を
理解するまで随分時間がかかった。
「死んだ…? 太一が?」
呟いた山口の声は掠れて小さく、すぐ傍の長瀬にすら聞き取れなかったかもしれない。
「しんだ…?」
嘘だろう?
嘘だと言ってほしくて長瀬の顔を覗きこみ、その目が赤く潤んでいるのに気づいて絶句する。
「…なんでだよ」
やがてどうしようもない怒りが湧き起こる。
「なんであいつが死ななきゃなんねーんだよ! なんで!」
「知らないッスよ!」
長瀬に掴みかかると、
「知らないッスよそんなの! わかんねーよオレだって!」
長瀬は怒鳴り返した。
「わっかんねーけど、太一くん死んじゃって、でもオレらは生きなきゃなんねーんだよ!」
叫ぶ長瀬の目から涙が零れる。
「誰が殺したんだとか、許せねえとか、でもそんなんじゃなくてオレらは生きなきゃなんねーんだよ!」

253 :-84 ◆JWHiOyJ6 :02/06/21 23:35 ID:6zCyJ5wY
復讐とか仕返しとか、そんなのは間違ってて
自分たちは今、生き延びるために頭と体を使わなければいけないのだと長瀬は言う。
それは正論だった、正しいことだと理性は認める。
だけど山口の感情が収まらなかった。
震える息で何度も何度も深呼吸をし、きつく拳を握りしめて長い間立ちつくし、
ようやく山口は声を絞り出す。
「…わかった」
長瀬の計画のために動くことを約束し、長瀬に背を向けて歩き出した。
ここから脱出すること。首輪を外すこと。仲間を増やすこと。
自分が考えるのはその三つなのだと言い聞かせる。
復讐や仕返しをしようとするのは間違っているのだと。
それでも、太一を殺した犯人と対峙したとき自分が冷静でいられるとは思わなかった。
そいつを殺してしまうかもしれない。
太一のためではなく、自分のこの怒りと悲しみのために。

254 :ななしじゃにー:02/06/21 23:48 ID:ZzXALFk+
ふくしょ〜!!
長年一緒に歩いてきた長老までもが死んでると知ったらどうするんだろうか(涙
副将には武器らしい武器がないから、直接自分の手で殺すことになりそうでそれまた悲し。
衝動が収まった時、生々しい感覚にどうなるんだろう…。
――って副将が俺様を殺すこと前提で話してるあたり、実は壊れ副将が楽しみなのかもしれない・・・(w

255 :ななしじゃにー:02/06/22 00:12 ID:x4QPUxQg
(Tω⊂ ジ〜ングシュッ

この先せめて2人の亡骸だけには逢わせてやりたいと思ってしまふ
俺様が中堅を手に掛けた事実を知ってるのは凸のみ
その凸はイッちゃって末っ子の親友を手に掛けていて・・・
すげーよ完結さん伏線張りまくりっすよ!

しかし先に逝ってしまった中堅と長老は
天の上でもネタ合戦を繰り広げているのだろうかと
不謹慎なことを考えてしまった私は逝ってよしっすか?

256 :ななしじゃにー:02/06/22 00:21 ID:l7cfiOi1
副将は割と冷静なイメージで語られる事が多いけど、
壊れ副将もまたカッコいいかも!壊れ、その壊れた自分に苦しみ…(妄想中)
まあ、あの太い腕をフルに活用していただきたいものです。

>>255
空の上ではハッピーな出来事が繰り広げられてるなんて、ちょっと救われ。

257 :ななしじゃにー:02/06/22 00:31 ID:+2Uo+KR9
とりあえず、この状況下では得意の大工で何か作っているどころではないな。
のこぎり持たせたら何を切るんだろう
って書いたら怖くなったよ・・・

258 :ななしじゃにー:02/06/22 00:46 ID:x4QPUxQg
>256
自分で書いててなんだけど「やっぱり長老じゃ間が持たない!」
とか言ってあまり長続きはしなさそうだ(w)

3人の職人さんをはじめ、すべてのJBRファンに

. 。 . * ・゚  .。 . *・ 。 . *・゚
  * 。  * ;* ,* ゚
    *゚. *
     *
(´ー`)ノポポポポポ・・・・ コヨイモユメミガイイトイイネ

259 :-85 ◆JWHiOyJ6 :02/06/23 09:14 ID:Bu3W6G2L
「さっかもっとくーん!」
場違いに明るい声がして、坂本は戸惑い気味に振り向いた。
松岡の大きな体が木の影から覗いている。
「そっち行っていい?」
「あ…あぁ」
妙にかわいい、かくれんぼをしている子どものような仕草で
頭だけ木の幹からはみ出させていた松岡は、坂本の頷きを受けて寄ってきた。
生い茂った草を長い足で踏みしめ、松岡が近づく。
坂本の手には銃が握られていたけれど、それを撃つ覚悟は固まっていなかった。
それでも今のこの状況が尋常なものじゃないことは意識に刻まれていたのだろう。
不意に険しい顔をした松岡の、素早い動きの意味もわからず
咄嗟に飛びのいたのは反射の領域だった。
結果的に、それが坂本の命を救った。
更に反す刃が上肢を掠めたとき、坂本はようやく自分の生命の危機を悟った。
胸に激しい痛みを感じながら、足を上げて松岡を蹴り倒す。
「わっ」
そんな松岡の声が妙にまぬけに響く。
坂本は身を翻して逃げようとした。
数メートル走ったところで振り向くと松岡が追いかけてくるのが見える。
その足下をめがけて坂本は銃を撃つ。
ぱらぱらと軽い音がした。
その弾の行方も確かめないまま坂本は再び走り出す。
逃げる間、何度か振り向いたが松岡は追ってこなかった。

260 :ななしじゃにー:02/06/23 18:01 ID:WrMHPQd4
何様ガンガレ!

261 :ななしじゃにー:02/06/24 01:06 ID:F82Pxecu
キャー!何様逃げてー!

262 :インフォメさん:02/06/24 01:53 ID:OP4BZ9dA
書き溜めさん
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/jan/1022138026/l50

職人さんみんなガンバ〜。

263 :感謝の書き溜め ◆3RpkmWIM :02/06/24 20:16 ID:yUeXF9p5
>262
こちらにも蟻がとうございます、インフォメさん。
完結さん乙カレ様です、楽しみにしてますね!

264 :ななしじゃにー:02/06/24 23:08 ID:yzw2W7IA
自作自演厚顔無恥(w

265 :ななしじゃにー:02/06/24 23:25 ID:BhC7MQiB
(−||−)合掌

266 :-86 ◆JWHiOyJ6 :02/06/25 02:22 ID:pGYveAmS
短い呼吸をくり返し、上がった息を整えようとする。
坂本はもう一度背後を確認した。
大丈夫だ、誰も追ってこない。
安心すると、不意に目の前が暗くなり足下がふらついた。
貧血だ。
坂本は座りこんで木の幹にもたれた。
顎を引くと自分の胸から腹部にかけて傷が走り、血が流れているのが見える。
ずきずきと、速い鼓動に合わせて激痛も走る。
「…いってぇ…」
まだ落ちつかない息に胸を上下させながら、坂本はさっきの松岡を思い出す。
殺そうとしやがった、アイツ。俺を。
一刀目で自分が退かなければ、あるいは二刀目で松岡が後一歩踏みこんでいれば
自分の命はなかっただろう。
「ちっくしょ…」
なんなんだ。なんなんだよ、これは。なんで俺が殺されかけなきゃなんねえんだ。
痛み続ける傷口からは止まらない血が流れる。
止血しなければ。
本格的に貧血を起こしかけているのに気づき、坂本はそう思いついたが
縛るものがない。
腕や足の傷と違い、胴の、しかも広い範囲の傷の止血をするには
幅の広い、あるいは長い布が必要なのだけれど、そんなものはここにはなかった。
自分のシャツを引き裂いて包帯替わりにしようにも、その力が湧いてこない。
冗談だろ、おい。
ここで死ぬのかよ。ここで、松岡に切られて血ぃ流して死ぬのか、俺は?
貧血で冷たくなった指が震える。
白い顔に自嘲の笑みを浮かべ、坂本はゆっくり地面に横たわった。

267 :完結を目指すバトロワ ◆JWHiOyJ6 :02/06/25 02:23 ID:pGYveAmS
今夜は様子見ようかと思ったのですが、
昨夜も更新していないのでうぷしました。
マターリマターリ。

268 :ななしじゃにー:02/06/25 02:35 ID:EjIRF07+
乙彼様です、完結さん。
楽しみにしてますから、気にせずがんがってくださいね。またりまたり。
何様、どうなるんだ!?どうなるんだーっ?!

269 :ななしじゃにー:02/06/25 07:01 ID:9IoIUKZK
なにげに松岡を憎みたくなった(うそうそ!)何様担です。
頑張って〜〜〜(と乙女叫び)。

270 :ななしじゃにー:02/06/25 09:46 ID:+8ilyGdh
どうしたんだ、紫…。仕方がなく、意思を変えたの?
それとも、何様を殺そうとしたのにはワケが?
イロイロ気になるっす。
とりあえず、何様が適当に撃った鉄砲玉がビンゴしていないことを祈る…。

271 :ななしじゃにー:02/06/25 20:59 ID:QXDKDipz
乙彼様でーす。
なんかリアルだよー、何様、死んじゃヤだー。

272 :87 ◆6ODhe.j. :02/06/25 23:12 ID:1c0XXMua
あーあ、逃げられちゃったよ。
松岡は地面にあぐらをかいて座りこみ、嘆息した。
いいチャンスだったのに。いまいち詰めが甘かったかな、オレ。
手に持った日本刀をかざすと僅かな光源を受けて刀身が光る。
坂本の赤い血が刃を伝って流れた。
ある程度手応えはあったけれど一刀両断というわけにはいかなかった。
日本刀で人を殺すのって案外難しいのかもしれない。
間合いを取るのも難しい。近づき過ぎるとうまく使えない気がするし。
だから銃がほしかったのに。
坂本の持っているマシンガンはいい武器に思えたのに、手に入れられなかった。
ざーんねん。
まぁでも返り討ちにあったわけでもないし、これからだよな。
「よっし」
気を取り直すと松岡は立ちあがった。
抜き身の刀を一振りし、血を払う。
「ぶーきぶきぶき武器…」
松岡は適当な節をつけて歌うように呟く。
いい武器ないかなー。
日本刀って、確か数人切ったら脂肪がついて使いものにならなくなるんだよな?
それまでにいい武器見つけないと。
「ぶーきぶきぶき…ブギキャッ」
それは違うか。

273 :-88 ◆6ODhe.j. :02/06/25 23:12 ID:1c0XXMua
そんな松岡が長瀬と出会ったのは、松岡が坂本を殺し損ねた少し後だった。
丸い月が天頂に近づき、やわらかい光が森を包む。
松岡に歩み寄ろうとする長瀬に、松岡は武器を見せろと言った。
長瀬は松岡の警戒をもっともだと思ったのだろう、
おとなしく手に持った金属バットを松岡の足下に放った。
「なーんだ、バットか」
その松岡の言葉をどう解釈したのか、長瀬は笑った。
「そっち、行っていいッスか?」
「あぁ」
鷹揚に頷いた松岡に、長瀬は無防備に近づく。
「あのー、今、光一とかメンバーでひとつ計画練ってて」
「計画?」
さり気なく動かしかけた手を止めて松岡は聞き直す。
「ハイ。あの、こっから逃げ出す方法、考えようって」
松岡は長瀬の顔をしばし見つめた。
「首輪外すとか、誰かに連絡つけて助けにきてもらうとか…」
なにか方法があるはずだと長瀬は説いた。その顔は真剣だった。
「それで、松岡くんに…も」
とすっ
軽い音がした。
長瀬の目が驚きに見開かれる。
なかまに、と言いかけた唇が、「なんで…?」と呟く。
松岡の武器は、肋骨のあいだを上手く縫って長瀬の胸から背へと抜けた。
心臓を貫いた刃をぐいっと捩ると、長瀬の長身は痙攣した。
見開かれたままの目の奥で瞳孔が開いていくのを眺めながら、
松岡は長瀬の胸を蹴るとその反動で飛び退き、返り血を避けて刀を抜いた。
仰向けにゆっくり倒れた長瀬の体が重い音を立てて地面にぶつかる。

【長瀬智也死亡:残り16名】


274 :キャップ間違い完結 ◆JWHiOyJ6 :02/06/25 23:16 ID:1c0XXMua
タイプミスでキャップが違うけど完結です。
ID制を初めて良いと感じたよ…証明になりますもんね。

話の流れとして仕方ないといえ、鴇メンを連続で殺してしまいすみません。
ここからはたくさん人が死んでいきます…。

275 :ななしじゃにー:02/06/25 23:26 ID:ttXFzFmo
完結さん乙です(・_・)ゝビシッ!!

バイオレンス副将発動のカウントダウンのようで逆にワクワクして読んでます
早々3人逝っちゃってても大丈夫な朱鷺担っす。
ま、遅かれ早かれ逝くんだろうし・・・ってそれは身も蓋も無い
しかし末っ子も高位置と同じ運命を辿ってしまうとは・・・(Tω⊂

276 :ななしじゃにー:02/06/26 00:40 ID:uAbAQq49
ヒエ〜
末っ子逝っちまいましたか
末っ子は最後まで残るとよんでいたんですが・・・
ますます先が読めません。
楽しみにしてます、完結さん!

277 :ブギウギキャット:02/06/26 01:47 ID:lAfOTfL4
乙彼さまです。トキ担ですが連続で逝くのは全然かまわないですよ。
ただ末っ子はトキで唯一紫には敬語を使わないので
作中で敬語なのがちょっと気になったかな…。


278 :なんてこったい完結 ◆JWHiOyJ6 :02/06/26 01:51 ID:agK/11Zf
>277
ウカーリしてますた。反省。反省。反省。

279 :ななしじゃにー:02/06/26 09:07 ID:K0GZwt+D
紫ちょっと一本キレててカコイイですな。
しかし私も末っ子は最後まで残るんではと踏んでおりました。
予想が甘かった。

280 :ななしじゃにー:02/06/26 18:14 ID:qqde+esZ
末っ子かわいがられキャラですもんね…
でも今回みたいに
「仲良さそうな相手にやられちゃう」のって
バトロワらしい非情さがあってイイと思います。
予断を許さないからハラハラするし。
完結さんがんがれ!

281 :89 ◆JWHiOyJ6 :02/06/26 23:09 ID:4wfDgYTw
よろめく体を木々で支え、二宮はあてもなく歩き続けていた。
真っ白な顔に浮かんでは流れる汗は、冷や汗なのか運動によるものなのか。
垂れ下がっただけの左腕の付け根から、新たな血が地面を目指して落ちていく。
利き腕の肩をやられ、止血すらまともにできなかった。
流し過ぎた血のせいで指先まで凍えるように冷たい。
目の前はもやがかかったようにぼんやりと暗く、足下すら確認できない。
それでも二宮は歩き続けた。
まだ死ねない。ここでは死ねない。
強い思いが二宮を動かしていた。
なぜそう思うのかはわからない。
相葉を探しているのかと聞かれれば、そうかもしれないと答えただろう。
本当にそうなのかはわからない。
まだ死ねない。
ここでは死ねない。
崩れそうになる体を必死に支える二宮の右手が、木の幹を滑った。

282 :90 ◆JWHiOyJ6 :02/06/26 23:09 ID:4wfDgYTw
「ごめんね」
「いいから」
「ごめんね、翔くん」
「いいから、黙ってろ」
「うん…ごめんね」
「いいから」
何度も何度も同じ会話をくりかえして、
櫻井はずり落ちそうになった松本の体を背負いなおした。
松本とばったり会ったのはまさに偶然だった。
一瞬二人のあいだに走った緊張は、松本が足を滑らせて転げたことで霧散した。
「大丈夫かっ?」と慌てて近づき心配すると、もう殺し合いなんてする雰囲気じゃなくなってた。
あとはいつものような二人がいるだけで。

283 :-91 ◆JWHiOyJ6 :02/06/26 23:11 ID:4wfDgYTw
足を軽く挫いた松本のために、診療所に行ってみようと言い出したのは櫻井だった。
なにか湿布か包帯でもあるかもしれないと。
最初は肩を貸していたが、足場の悪い急な斜面で二人が並んで歩くのが困難になって、
櫻井は松本を背負うことにした。
「ごめんね、疲れたっしょ?」
「いいから。気にすんな」
何度も謝る松本に、その度同じような言葉を返す。
背中に負った松本の体。これがなければきっと錯乱していた。
本当は自分は弱い。
こんなムチャクチャな状況の中で、とりあえず現実に向き合えているのは
松本がいるからだ。
こいつが自分を頼ってくれるから、オレはオレでいられる。
櫻井はそう思った。
自分だけのために強くはなれない。
その弱さで今生きている。

284 :ななしじゃにー:02/06/26 23:12 ID:RbtXdWVa
277さんみたいな、ツッコミ入れて良いのなら私も(w

亀ですが、日記はマッチを「マッチさん」とは呼ばないよ。
ガチガチの敬語も使わないよ。学年は一つ違いだし(6月26日現在だと37歳同志で同じ年齢)
事務所では日記のが先輩だし。須磨とか元平家派の関係に近い。
あと、マッチには子供はいないと思ったけど。

うるさいこと書いてごめんなさい。クレームじゃないですからね。
完結サン、いちいち、気にしないでガンガン更新してくださいね。

285 :完結を目指すバトロワ ◆JWHiOyJ6 :02/06/26 23:17 ID:4wfDgYTw
さあこれで登場人物が全員出揃いました。
あとは減っていくだけ!

…そういう書き方もなんだな。
とまれ、ここからは時間がはやく流れ出す予定でつ。
時刻はやがて深夜。
夜明けを迎えることができるのは果たして誰々なのか。
乞うご期待。

286 :あまりのことに顔がムンク完結 ◆JWHiOyJ6 :02/06/26 23:22 ID:4wfDgYTw
>284
ノォー!やはりそんな致命的なミスをおかしていたか!
日記とマッチの関係性はものすごく自信がなかったのです。
マッチ…娘さんいらっしゃったように思ったのは記憶違いか…。

米つきバッタのごとく謝らせて頂きます。大変に申し訳ない。
マッチと日記を書くためにバトロワ書いてるのかもしれないとか
思ってることに免じて、大目に見てください。(´・ω・)ショボボーン

287 :ななしじゃにー:02/06/27 10:22 ID:1W/iSCDE
こないだうたばんかなんかで子供の話してたような
憶えがあるんだけど、記憶違いかな……?>マッチ

メンバー出揃っていよいよ怒濤の展開、という感じでしょうか?
毎日楽しみにして覗いてます。ガンガッテください!

288 :92 ◆JWHiOyJ6 :02/06/27 23:16 ID:vBIYSkkj
体を支えていた手を滑らせ、足をもつれさせ、斜面に沿って二宮は転げた。
どういう倒れ方をしたのか、そう急でもない地面を何度か回転してようやく止まる。
倒れた瞬間、肩に激痛が走ったが、
あまりの痛みに痛覚が麻痺したのかそれ以後はなにも感じない。
仰向けになって空を見た。
丸い月が浮かんでいた。
きれいだ。
そう思ったら泣きそうになった。
―――もうダメかな…
まったく動かせなくなった自分の体に、他人事のようにそう考える。
こうやって死んでいくなら、そう悪くないかもしれない。
もう痛くないし、苦しくもない。ただ寒いだけで。
しかしふと首を巡らせて横を向き目にしたものに、二宮は別人のように跳ね起きた。
「大野!」

289 :-93 ◆JWHiOyJ6 :02/06/27 23:16 ID:vBIYSkkj
「大野! おおの!」
岩と大木に囲まれた隙間から覗いていた体。
駆け寄って、手足をまるめ横たわる大野を強く揺さぶりながら二宮は素早く検分する。
目立った外傷はない。
そのことに少し安堵して更に強く呼ぶ。
「大野!」
「…ん…?」
切迫した二宮の声とは対極に位置するかのようなのんびりした答えが返る。
「なに…にの…?」
ごそごそと寝返りを打つ大野に、二宮は唖然とした。
「…ね、寝てたの…?」
ようやくそれだけ聞くと、
「んー…?」
大野はまだ寝ぼけている。
がっくり。
そんな言葉がぴったりな勢いで肩を落とし、二宮は力なく笑った。
「おとうさーん…寝ないでくださいよー、こんなとこで」
こんなときに。

290 :ななしじゃにー:02/07/01 20:51 ID:A3iUeW7+
最近完結さん急がしいんでしょうかね?
続き楽しみにチラチラ覗きにきてます。
急かしてるワケではないんですが、がんがって下さいねー。

291 :-94 ◆JWHiOyJ6 :02/07/01 23:10 ID:SUffIMu9
それから二人、色んな話をした。
家族のこと。友達のこと。仕事のこと。
昔話、思い出、楽しかったこと、悲しかったこと、色んな、色んな話を。
大野が寝ていた場所に二宮は横になり、声が掠れる度に何度も水を飲ませてもらった。
傷から流れる血が地面に深く黒く染みていく。
息が苦しく、体は寒く、重い。
「にの、にの、にの…」
途方に暮れたような顔でひたすら繰り返す大野がぼんやりと闇にまぎれて見えなくなっていく。
あぁそれでも自分は幸運だ。
こうして誰かに―――友達に手を取られて死んでいくことができる。
相葉に対する怒りや恨みは、不思議なほどなかった。
あいば―――おまえも誰かに手を握られて死ぬことができればいいのにな。
最後に吐いた息とともに自分の魂が抜けていくのを感じた。

丸い月が天頂に昇る。
24時の放送が島に流れはじめた。

【二宮和也死亡:残り15名】


292 :午前零時の集計:02/07/02 11:47 ID:nkSdBYky
[ここまでのお話]
>>14-19 >>32-33 >>36-40 >>49-51 >>55-56 >>68-71 >>77-79
>>85-87 >>94-97 >>102-104 >>110-112 >>115-116 >>120-122
>>127-128 >>134-135 >>142-144 >>153-161 >>167 >>176-178
>>182-186 >>192 >>196-197 >>203-204 >>210-211 >>218-220
>>231-232 >>246-247 >>252-253 >>259 >>266 >>272-273
>>281-283 >>288-289 >>291

293 :95 ◆JWHiOyJ6 :02/07/02 23:08 ID:/13InAC3
きぃんと高い耳障りな音が響く。
続いて雑音混じりの放送がはじまった。
「24時ちょうどになりました。みんな眠くなってない?」
この時点で生き残っているものは皆、一様に顔を上げ、空から降る放送を聞いた。
「それでは現時点での死亡者を発表します。
 東山紀之、植草克秀、国分太一、堂本光一、城島茂、長瀬智也、二宮和也の7人です。
 いいペースです。このペースでいくと、時間までにちゃんと1人になるかもね。
 新たな禁止エリアも発表します。B−6、E−3、G−2、H−4、I−4です。
 大野くん、お友達が死んでショックなのはわかるけど、いつまでも同じ場所にいちゃダメ。
 禁止エリアにしておいたから、早く移動してね。以上です」
副社長の声は淡々と、事務的に終わった。

294 :96 ◆JWHiOyJ6 :02/07/02 23:08 ID:/13InAC3
「…今、なんて」
呆然と呟き、櫻井は松本と目を合わせた。
二宮、と、その名前が死亡者として挙げられたことが信じられなかった。
「にの…?」
呟くと、忘れるはずもないあの顔が浮かんでくる。
今まで誰の名が呼ばれても湧かなかった悲しみが、不意に胸から溢れて涙になった。
―――気の済むまで泣いて、真っ赤な目のまま櫻井は木にもたれて大きな息を吐いた。
「大野くん、ちゃんと移動したかな。間に合ったかな」
「…大丈夫だろ、たぶん」
松本の言葉にそう答えたのは、自分がそう信じたかったからだ。
二宮は、どうやって死んでいったのだろう。誰に殺されたのだろう。
大野と一緒に行動していたのだろうか。自分たちのように。
考えることはたくさんある気がしたが、泣きすぎたせいで頭が痛い。
櫻井はもうひとつ息を吐いて、腫れたまぶたで瞬きをくり返した。
涙をそうして散らしてしまうと、思い浮かぶのは残り1人のメンバー。
「あいばちゃん、だいじょうぶかな…」
「ん…」

295 :-97 ◆JWHiOyJ6 :02/07/02 23:09 ID:/13InAC3
―――遠い意識の彼方で放送を聞いた。
二宮和也、と呼ばれた名前も。ここが禁止エリアに指定されたことも。
だが大野は動けなかった。
握りしめた二宮の手が、まるでおもしのように大野をこの場所に縫い付けて離さなかった。
僅かに残っていた生色が二宮の顔から失われていくのをぼんやり見ていた。
ピッ
やがて、電子音が無粋に静かな世界を乱そうとする。
ピッ、ピッ、ピッ、ピッ…
人工音は、徐々にその間隔を短くして大野に警告した。
頭を失くした東山の姿をふと思い出す。
顔がなかったら、天国で誰かわかってもらえないかも。
そう思ったけど、きっと手を繋いだままの二宮がわかってくれるだろう。
大野は静かに目を閉じた。

1分後、爆発音が響いた。

【大野智死亡:残り14名】


296 :完結を目指すバトロワ ◆JWHiOyJ6 :02/07/02 23:12 ID:/13InAC3
週末はずっと家を空けていたので更新できなくてすみません。
7月に突入しても引き続きがんがりますのでよろしくです。
気がつけば1ヶ月半もバトロワ書いてるんだなあ。

>292
午前零時の集計人さん、ありがとうございました。
そう、バトロワ内ではまだ6時間しか経過してないんです…。

297 :がんがれー:02/07/03 00:02 ID:ssK4068V
Vは全員生き残り組なのね…実はサバイバルグループだったり。

298 :ななしじゃにー:02/07/03 00:37 ID:03OQOLbf
乙彼様ー。
切ないなぁ。でも平安はいい最期だったと思う。
そっか、Vはまだ誰も死んでないのか。
ドキムネですわ。
完結さんがんがって!

299 :ななしじゃにー:02/07/03 00:43 ID:z32SmbOT
私はこの放送を聴いてしまった副将の心境にドキムネ!!っす

300 :ななしじゃにー:02/07/03 00:50 ID:ewraa0ie
へっ‥‥へっ‥‥平安〜! 小僧〜っ!! 。・゚・(ノД`)・゚・。
泣けますた‥‥きっとわかってくれるよね。

時間軸、そんなに無理はないと思いますよ。
更新ペースも早いので、読み手が待たされることもないし。
予想がつかない展開の連続でドキムネしまくりです。がんがってください。

301 :98 ◆JWHiOyJ6 :02/07/03 23:05 ID:O85AlvHJ
二宮和也、その名前が死亡者として挙げられたのを聞いて相葉は足を止めた。
なんの感傷も湧かないのが不思議だった。
涙のひとつも流すべきなんじゃないかと思った。
しかし心の奥を覗きこんでも悲しみの欠片も見当たらない。
へんなの。
相葉は少し首を傾げた。
まぁでも、気にするほどのことじゃないか。
きっと自分も数時間かそこらの後には同じ道を辿るのだから。
…あの世で会えば、二宮はまた怒るだろうか。
それとも、なんでもない顔で許してくれるだろうか。
それもすべて会えばわかることだ。
「にの…」
なんとなく名を呼んでみる。
答える人はこの世にいない。
思いがけず、なにか衝動のようなものが喉の奥から込み上げてきたけれど、
それは涙や悲しみといったはっきりとした形になる前にまた沈んでいった。
「にの」
はっきりと声をあげて、もう一度呼んでみる。
答える人はいない。
相葉はペットボトルの水をすべて飲み干すと空のボトルを放り投げ、歩き出した。
手に己の武器だけ持って。
自分のバッグも、二宮のバッグも置き去りで。

302 :-99 ◆JWHiOyJ6 :02/07/03 23:06 ID:O85AlvHJ
死亡者として挙げられた名前を、健はこっそり指折り数えた。
8名。
それだけの命が失われたのだと思えば背筋が冷えたが、
その中で生き残れている幸運に感謝した。
あるいはこのまま…最後まで。誰にも殺されず、誰も殺さずいけないだろうか?
浮かんだ甘い期待を完全に打ち消すのは難しかった。
そんなことはありえない。
そう思うけれど、もうなにも見たくなかった。
恐ろしいものも、むごいことも、なにも目にしたくなかった。
いっそ目を閉じ耳を塞ぎ、手足を丸めて眠っていられればどんなにかいいだろう。
誰かを殺す誰かも、誰かに殺された誰かも見たくない。
争い。諍い。裏切り。疑心暗鬼。不安。怯え。恐怖。
どろどろした感情が渦巻いているこの世界。それがなにより厭だった。
死ぬことより。誰かに殺されることより。
屈託なく―――あるいは屈託ないふりで―――笑えないこの状況が、とても厭だった。

303 :完結を目指すバトロワ ◆JWHiOyJ6 :02/07/03 23:08 ID:O85AlvHJ
次でようやく100。
200で終わるってのは難しい鴨。
書き手になってわかった苦労に、
ミドル版他、先人の職人さん達の偉大さをしみじみ感じる今日この頃。

304 :愛読者:02/07/06 04:19 ID:mwI77Gkc
J@バトロワも4本になって話がごっちゃになってきてる人が私の他にもいるはず。
というわけで集計してみました。間違っていたら直してください。
( )内は第三者として殺害現場を見てしまった場合、負傷中の場合、死亡者の武器が
他の人によって持ち出されていない場合等が書いてあります。
仕掛け人:社長・副社長

<武器>
相葉雅紀 【銃】
井ノ原快彦【素手】【植草の銃】【国分の銃】【城島のハリセン】
大野智  【毒】(死亡・禁止区域)
岡田准一 【短刀】(国分の殺害現場目撃)
堂本剛  【コルトガバメント】【光一のバック】(光一の殺害現場目撃)
長野博  【レミントンデリンジャー】
二宮和也 【ジャックナイフ】(相葉に撃たれて左肩負傷後、死亡・禁止区域)
山口達也 【ドラムスティック】【東山のフライパン】
近藤真彦 【探知機】
森田剛  【アイスピック】(三宅と行動)
三宅健  【銃】(森田と行動)
坂本昌行【マシンガン】(松岡に切られて腹部負傷)
松岡昌宏【日本刀】
―――――――――――――――――――――――
松本潤 (櫻井と行動・足捻挫)
櫻井翔 (松本と行動)
錦織一清

<死亡者>
東山紀之 【爆死・首輪】
植草克秀 【銃殺・相葉】
国分太一 【銃殺・井ノ原】
堂本光一 【刺殺・岡田】
城島茂  【銃殺・井ノ原】
長瀬智也 【刺殺・松岡】
二宮和也【銃殺・相葉】
大野智 【爆死・首輪】



305 :100 ◆JWHiOyJ6 :02/07/07 03:11 ID:NAyIxvXx
自分には人が殺せると確信している者と、殺されても殺したくないと願っている者。
対峙する前に勝負は決まっていたのだ。
銃を持った相葉を見て、それが自分に向けて構えられるのを認めて、
自分の手にも対抗する武器はあるにも関わらず、
それでも健は攻撃をすることができなかった。
あるいは相葉が狙ったのがゴウであれば、威嚇のためにでも銃を撃てたかもしれない。
しかしちょうど健はゴウの前、ゴウの体を庇うような並びで歩いていたところだった。
だから健は、ただ相葉の殺意が自分を襲うのを受けとめることしかできなかった。

306 :-101 ◆JBR/3vs. :02/07/07 03:12 ID:NAyIxvXx
銃声が響いて、初めてゴウは健の背中の向こうの敵の存在に気づいた。
直後、目の前の健の体が崩れ落ちる。
「バカ、なにやってんだ貸せ!」
ゴウが叫び、倒れた健の手から銃を奪う。腰を上げて走れば銃声がついてきた。
素早く木の影に隠れ、健のいる場所とは反対方向に向かってバッグを投げる。
がさっと音を立てて茂みを揺らし、バッグは地面に落ちる。
その瞬間、木の影から飛び出した。
茂みの方角に照準を合わせて撃った相葉の銃の、その銃声に重ねるようにして弾を発射した。
2発、連続して撃つ。
当たった瞬間は見ていない。
ゴウが銃を下ろしたとき、相葉はゆっくりと倒れていった。
―――死んだ、か?
汗がこめかみを伝っていくのを感じながらゴウは目を凝らす。
死んでいてくれればいい。これ以上攻撃をしかけてこなければいい。
―――死んでてくれ。
これまでの人生の中で、これほど純粋に人を死を願ったことはなかった。
その人物は、自分が殺したというのに。

307 :100回記念完結 ◆JBR/3vs. :02/07/07 03:15 ID:NAyIxvXx
100越え記念にトリップをバトロワ風に変えてみました(w
今後ともよろしくおながいします。

>>304
詳しい集計、ありがとうございます。
感謝カンゲキ雨嵐でございます。
そうですね、4つのバトロワが同時進行してると混乱しますよね。
これからはこまめに集計を入れていきたいと思いまつ。

308 :ななしじゃにー:02/07/07 11:46 ID:lkTqc7VV
☆、死なないで〜〜。番長がこれからどうなってしまうのか・・



309 :ななしじゃにー:02/07/07 13:13 ID:Oi+pS2IS
完結さん乙彼様。
ひらも☆もまだ死んではいないんだよね?
完結さんこれからもがんがって下さい。
200でも300でもお付き合いしたいと思います。

310 :102 ◆JBR/3vs. :02/07/08 23:50 ID:TZfwPoqO
しばらく待って、相葉が起きあがってこないのを確かめてからゴウは健の元へ戻った。
すると健はその場に倒れたままの姿で。
それを見たゴウは、何か怯えに似た感覚を覚えて健のすぐ傍までは行けなかった。
だから少し離れたところから声をかけた。
「健…」
呼んだ声は掠れていた。
「健」
それでもう一度呼んだ。
不自然な体勢で倒れたままの健の体が少し動く。
「ゴウ…?」
返された声は普段とそう変わらなかった。
ホッとして、ゴウは3歩ほどあった健との距離を縮め、傍らにしゃがみこんだ。
「け…」
大丈夫か、と呼びかけようとしてふと気づく。血の匂い。健の体に開いた穴。
「…健!」
抱き起こすと背に回した手がぬめる。健の血だ。
胸の穴は心臓を外れてはいる。しかし真っ赤な、あまりに真っ赤な血が溢れて止まらない。
「ゴウ、大丈夫?」
だけど健はいつも通りの声で、ゴウの心配をした。
「ああ」
「よかった…」
頷いたゴウに、ホッとしたように息を吐いた健の唇から鮮やかに赤い血が流れ始める。

311 :-103 ◆JBR/3vs. :02/07/08 23:51 ID:TZfwPoqO
健は不意に咳き込むと、顔を背けて大量の血を吐いた。
「健、しっかりしろ!」
軽く健を揺さぶる。強く動かすと、それだけ血が出そうで怖かった。
「健? 健、健…」
自分の吐く血にむせる健に、どうしていいのか分からずゴウはただ健の名前を呼ぶ。
徐々に冷たくなっていく健の体。
どうしようもなく命が、健の命が奪われていくのを手に感じてゴウは途方に暮れた。
「健…」
ふと顔をこちらに向けた健と目が合った。健は口元に笑みを浮かべる。
「ねえゴウ。ゴウは今、しあわせ?」
咄嗟に答えられなかった。
なにを言うんだ、と思った。こんなときになにを。
おまえはいつもそうなんだよ。わけわかんないこというんだ。おまえはいつも…
「ゴウが幸せならいい。みんな、しあわせならいい…」
小さくなっていく声で、健はくりかえしつぶやいた。
「しあわせならいい…」
笑ったままで健は、うっとりとまぶたを閉じる。
―――そうして二度と目を開くことはなかった。

【三宅健死亡:残り13名】



312 :ななしじゃにー:02/07/09 00:14 ID:JaV6+EaQ
あぁ〜〜っ!☆〜〜っ!!
自担Gなのもあり、思わず泣いてしまいました。
☆、あんた優しい子やなぁ…。
最期の最期まで人の心配して、人の幸せ願って…。
きっと天国に逝けるよ、☆なら…。

313 :ななしじゃにー:02/07/09 00:28 ID:zvLoEwIn
乙彼様です。
☆ーーーっ(泣
※コンビ解散か。
番長これからどうするよ?
って優香ひらどうなのよ?

314 :ななしじゃにー:02/07/09 01:06 ID:eSRPwTZ8
☆〜〜っ!自Gだけにより一層、涙涙です・・。
番長に看取られて逝ったのがせめてもの救いでしょうか。
最初の方で「だからゴウ、最後なんだから笑っていようよ」と言っていた☆。
笑って逝けた事を誇りにして空の上でも笑っててほしいなぁ。
そして、これからの番長の精神状態がどうなるのか・・・ドキムネです。

315 :ななしじゃにー:02/07/09 09:05 ID:Fro3sd++
ヤバイ、会社なのに泣きそうで必死にこらえてます。>仕事しろ、自分。
☆、ゆっくり眠ってくれ。番長…ガンガレ!これ以外にかける言葉が
見つからない。完結さんもマイペースで頑張ってください。

316 :ななしじゃにー:02/07/09 09:06 ID:vV0ZSTc2
他グループ担だけど涙、涙です。
剛健コンビ好きなんだよ〜っ
これから番長どうなっちゃうんだろう・・・。

317 :ななしじゃにー:02/07/09 21:59 ID:q17LnNls
これを朝読んでたもんで、さっきガコイコのおバカコンビ見てたら泣けて来た・・・。

318 :ななしじゃにー:02/07/10 12:31 ID:LRksj5wd
誰かが仲間に看取られながら死んでいく場面ってのはやっぱり泣けますな・・・・゚・(ノД`)・゚・

319 :104 ◆JBR/3vs. :02/07/11 12:16 ID:zBB7cu1a
月明かりに安っぽく光る銀色の銃身。
手にした健の銃を凝視して、それからゴウは健の顔を見遣った。
既にその頬から血の気はなく、ただ白いだけの顔が息づきもせずある。
そっと指を伸ばして触れてみた。
冷たい皮膚。
ああ――――――
長い長いため息をゴウはつく。
本当に死んでしまったのだ。本当に…。
ゴウはどこか呆然とした表情で辺りを見回した。
せめて健の好きそうな花でも供えてやりたかったが、
この時期に咲いてる花は野になく、ゴウは歩き出した。
全身が酷く痛んだ。
皮が骨に貼りつくようだった。
体から全ての肉が殺ぎ落とされたみたいだ。
健。
当たり前にずっとそばにいた存在。
死という形で失うなんて思いもしなかった。
健。
名前を呼べば、目の前にあの健の顔が浮かんで喉が詰まり、息ができなくなる。
健。健。
「健」
声に出して呼ぶと、どうしようもない喪失感が苦し過ぎて死にそうになった。

320 :-105 ◆JBR/3vs. :02/07/11 12:16 ID:zBB7cu1a
腹に2つ、開いた穴を探った手のひらで押さえて相葉は薄い胸を上下させた。
激痛に、脂汗がこめかみを伝い地面に落ちていく。
傷どころか頭までもが酷く痛む。立ち上がろうと足掻いては萎える力。
なにかを考えなければいけない気がするのに、余りの痛みに思考はまとまらない。
ふと人の気配を感じて手に握ったままの銃に意識を集中させようとしたが、
直後、右手を銃ごと踏みつけられる。
「―――――――ぅ」
音にならない呻きを上げた相葉の手首を、ゴウは骨を砕く強さで踏みしめた。
その片足に全ての体重をかけ、健の銃を突きつける。
重い音を立てて銃弾は放たれ、相葉の額を貫通した。

【相葉雅紀死亡:残り12名】


321 :ななしじゃにー:02/07/11 21:41 ID:GAteUCkB
ヒィー、ば、番長・・・(((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル
ブラック番長に萌えてしまいました。
ひらに合掌。南無。

322 :ななしじゃにー:02/07/12 01:39 ID:PH+QLpuR
完結さん乙です。
ビビリな番長が人を殺した…ヤパーリ☆の死はそれほど重かったのじゃろうか。
番長、このまま殺人マッスィーンになったりせんよな(藁
ひら、南無。

323 :ななしじゃにー:02/07/12 02:18 ID:KCViS1q/
完結さん乙彼さまです。
番長に人が殺せるとは思っていなかったので、
Jr時代からの友、☆の存在の大きさを改めて感じます。
☆の名前を呼ぶ番長の姿に涙しました。


324 :まとめ ◆JBR/3vs. :02/07/12 06:57 ID:x8p9BGZ9
<生存者>

井ノ原快彦【素手】【植草の銃】【国分の銃】(国分・城島射殺。ゴウ・健を襲撃するも逃す)
岡田准一 【短刀】(井ノ原の国分殺害現場を目撃、光一刺殺)
近藤真彦 【探知機】(植草と遭遇。その後戦闘を避けて移動中)
坂本昌行 【マシンガン】(松岡に襲われ、胸から腹部にかけて切られる)
櫻井翔  【?】(松本と行動。診療所へ向かっている)
堂本剛  【コルトガバメント】(岡田の光一殺害現場を目撃)
長野博  【レミントンデリンジャー】
錦織一清 【?】(植草を弔った後、近藤と遭遇。引き続き移動中)
松岡昌宏 【日本刀】(坂本襲撃も逃す。その後長瀬を刺殺)
松本潤  【?】(櫻井と行動。足を軽く挫いており、診療所へ向かっている)
森田剛  【アイスピック】【健の銃】【相葉の銃】(健と行動するも、相葉に健を殺される。相葉射殺)
山口達也 【ドラムスティック】【東山のフライパン】(長瀬の脱出計画を聞いている)

325 :まとめ ◆JBR/3vs. :02/07/12 06:57 ID:x8p9BGZ9
<死亡者>

東山紀之 【爆死・首輪】(社長によって爆殺される)
植草克秀 【銃殺・相葉】(校舎を出たところで相葉に射殺される。錦織に弔われる)
国分太一 【銃殺・井ノ原】(井ノ原と銃撃戦を行い死亡)
堂本光一 【刺殺・岡田】(長瀬と遭遇後、脱出計画に岡田を誘おうとして刺殺される。つよしに看取られて死亡)
城島茂  【銃殺・井ノ原】(安らかに眠る)
長瀬智也 【刺殺・松岡】(脱出計画を練り、仲間を増やそうとするも松岡により刺殺される)
二宮和也 【失血死・相葉】(相葉に銃撃された後、大野と邂逅。大野に看取られて死亡)
大野智  【爆死・首輪】(寝ていたところ傷を負った二宮に起こされる。二宮を看取った後、自分の意思から死亡)
三宅健  【銃殺・相葉】(森田と行動していたが、相葉によって銃殺される)
相葉雅紀 【銃殺・森田】(開始直後に植草を射殺。二宮も撃つ。健を射殺した後、ゴウの反撃を受け死亡)

326 :おはようございます完結です ◆JBR/3vs. :02/07/12 07:00 ID:x8p9BGZ9
最近更新ペースが落ちていてすみません。
PCの画面を見ていると異様に疲れるという
奇癖に取りつかれてしまい(苦ワラ

後発の書き溜めさんにあっさり抜かされて
(´・ω・)ショボーンでございます。
あの勢いはスバラシイ…。

とりあえずここまでのお話をまとめがてら、
生存者・死亡者リストを作っておきました。では。

327 :お邪魔します書き溜め ◆3RpkmWIM :02/07/12 20:16 ID:PTIggPWa
>完結さん
乙カレ様です!いつも楽しく読ませていただいてます。
単に書き溜めてたおかげで勢いがあるように見えるだけで
実はいっぱいいっぱいです(焦
あいつケキョーク勢いだけだったな・・・と言われて
(´・ω・)ショボーンにならないようにがんがります(w

328 :読者その1:02/07/14 00:30 ID:XmoEXNr0
完結さん、いつも楽しませていただいてます。
更新遅いと思ったことないっすよ〜。
完結までマイペースにガンガッテください!
それにしても番長と☆の展開泣ける…。

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